第9話
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力の低いアスナならば一撃で死ぬ可能性があるからだ
「…」
「え―――」
「す、すす」
「スゲェエエエエェ!!」
すさまじい大音量が闘技場に響き渡る。それもそうだ。この世界最速プレイヤー「閃光」の異名を持つアスナの攻撃を一撃も当たらずに倒したのだから
少し余談だが俺はこの世界で「最遅」の自覚がある
「あーぁ。負けちゃった…。私の戦闘スタイル、どう?」
「速度についてはなにもいうことは無いな。でもまだ注意不足なとこがあるぞ。相手の動きをよく見なきゃぁ勝てる相手にも負けちまうぜ?」
アドバイスをして歓声を背に受けながらその場をいそいそと立ち去る
途中、ヒースクリフが俺に向けてきた視線がすこし引っかかるものに見えたが今となっては「関係ない」
「レイー!お疲れ、すごかったよ!」
闘技場から出るとサチが出迎えてくれた。その姿を見て少し頬が緩む
「あぁ。もう少し引き延ばしたほうが盛り上がったかな?」
サチはふふ、と言って俺を見た
「でも、かっこよかったよ。一撃決着」
「そうか―ならよかった」
途端に背後から大量の人の気配がした。ハッとして振り返るとそこには、俺に何かを求める眼をしたプレイヤーがあふれかえっていた
「ぜひ、話だけでも…」
「さっきのスキル、妖刀ですよね」
「ええぇとぉ。い、急いでるんで!」
雑誌の記者まがいの行動に身の危険を感じた俺はサチを連れ、ダッシュで逃げだした
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