第3話 勧誘
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した委員長は、責任を取り辞任。
後任は、委員長の推薦と、副委員長の委員長昇格を恐れた滝山親衛隊とさわやか見守り隊により統一候補根岸を擁立し、激しい選挙戦の結果、根岸が副委員長を僅差で破り初当選した」
「選挙結果に不満を持った副委員長は、選挙の無効と、選挙管理委員会立ち会いによる再選挙の実施を要求。
この行動により、生徒会のみならず選挙管理委員会介入の口実を与える」
「ここで、滝山さんが下校する」
「副委員長があらかじめ仕掛けた埋伏の計により、滝山親衛隊の半数と、さわやか見守り隊の一部が滝山さんと一緒に下校」
「滝山さんの、好きな食べ物が鍋物と判明。第1次鍋物ブームの到来」
牧石は副委員長の暗躍に心を痛めるとともに、第1次鍋物ブームということは、第2次があるのか?と、どうでもいいことを考えていた。
「牧石君、そろそろいいかしら?」
「すいません」
牧石は、樫倉の言葉に気がついて、思い出すことを中断した。
これから、根岸による独裁政権と、副委員長の追放劇。元委員長の鮮やかなクーデター。教師の介入による、副委員長の新たな復活。第1次エビめしブーム等、「1ーG戦国時代絵巻」はまだまだ序盤の展開ではあるが、牧石には興味の対象ではなかった。
「図書委員は争いごとに巻き込まれそうなので、遠慮します」
つい先ほど、福西から「第2次鍋物ブーム到来!」というタイトルのメールが送られたことから、1ーGの戦いは未だに混沌としているのだろう。
久しぶりにカレー鍋が食べたくなった。
だが、一人暮らしで鍋を食べるのは敷居が高い。
「そうね、賢明な選択ね」
樫倉は、牧石の言葉に感心した様子でうなずいた。
「いろいろ、忙しい身ですから」
牧石は、疲れた表情をみせる。
今のところ、順調にサイレベルが上昇しているが、今後の事はわからない。
ならば、できるだけやっかいごとには巻き込まれたくはない。
「できれば、あまり時間が拘束されないものがありますか?」
「そうですね。
これなんかどうですか?」
樫倉は少し考えたあと、3つの委員会を説明してくれた。
「そうですね。
ところで、参加する委員会を決めるのは、明日でもいいですか?」
牧石はあとで、目黒と相談しようと思った。
目黒ならば、学校内の混乱の中でも適切な助言が得られそうだ。
「ええ、先生には了解をもらっているから大丈夫よ。
本当は、園芸委員をお願いしたかったのだけどね。
あそこは、親切な人が多いから、いろいろと学校の事を覚えてもらうには最適なのだけど。
でも、夏休みに拘束されることが多いのよね」
「そうだね。
夏休みは、集中的にサイレベルをあげたいから」
牧石は、自分が考えている計画を、初めて樫倉に披露した。
研究所でできるだけ多くの訓練を積
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