機動戦士ガンダムSEED
0158話
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が艦の状況をチェックし、ムウがそれを手伝い、俺はマリューに渡されたレポートへと目を通していた。
そんな状況が10分程続いた頃だろうか。唐突に艦内にアラームが鳴り響き、C.I.C.を担当している軍人が焦った声で報告してくる。
「コロニー全域に電波干渉。Nジャマー数値増大!」
「何だと!?」
「ちっ、やっぱりこっちが出てくまで待っててはくれないか、あの野郎」
「またへリオポリス内で仕掛けて来ると?」
「楽だぜ。こっちは発砲できないけど向こうは撃ち放題だ」
そしておまけに敵は対艦・対拠点用の武器を装備してくるのだからタチが悪い。ブリッツ用にその武器をなるべく無傷で入手したい所だが……無理は禁物だな。
「取りあえず俺がどの機体に乗るのかはまだ分からないが、格納庫に向かわせて貰うが構わないな?」
「ああ、こちらからもすぐにラミアス大尉に連絡を取ってキラ・ヤマトがストライクに乗るのかどうかを決めて貰う」
ナタルの言葉に頷き、ブリッジを出てMS格納庫へと向かう。
「おう、兄ちゃん。敵が来たのか!?」
格納庫へと入ると殆ど同時に整備主任のマードックから声をかけられる。
「ああ。またへリオポリス内で戦闘だ。機体の状況は?」
「機体の状況っつったって、ストライクとブリッツのどっちだ?」
「ストライク……いや、両方だな」
こちらへと走ってくるキラを見つけ、言い直す。そちらを見たマードックも頷いて部下の整備員達へと指示を出し始める。
「アクセルさん!」
「キラ。乗る事にしたのか」
「ええ。本当は僕は戦いたくない。それにこの艦にはアクセルさんもいる。……でも、もし僕が戦わなかったせいでサイやトール達が死んでしまうなんて事になったらと思うと……」
幼いながらも、友を守るという決意を固めた目をするキラ。それにイージスに乗っていたのが本当にアスランだったのかを確かめたいという気持ちもあるのだろう。
「そうか、なら俺からは何も言わない。友人を守る為に精一杯頑張れ」
「はいっ!」
「兄ちゃん、坊主。ブリッツもストライクも準備は完了だ。いつでも発進可能だぜ」
「ブリッツの左腕の装備……グレイプニールとかいうのは?」
「もちろん装備済みだよ」
……グレイプニールか。グレイプニルの糸なら使い慣れているんだが、このロケットアンカーを使いこなせるか? いや、使いこなすしかないか。
「ジンとシグーの武器は?」
「さすがにそれはOSのFCS設定を書き換えないとどうにも出来ないな。この戦闘が終わったら坊主にでも頼んでくれ」
「分かった」
その坊主、キラの方へと視線を向けると既にストライクへと乗り込んでいた。俺もその後に続くようにブリッツへと乗り込む。
「三番
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