機動戦士ガンダムSEED
0158話
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の子供に大事なストライクを任せる訳には」
「そんでのろくさ出てって、的になれっての?」
「……つまり、現状このアークエンジェルで計算できる戦力は俺とブリッツという事でいいんだな?」
俺の言葉に頷く3人。
「機体の特性を考えると、アクセルさんがストライクに乗るというのもありかもしれませんね」
マリューがそう言いながら、レポート用紙を数枚差し出してくる。そこにはブリッツの大まかな特徴が書かれている。もちろんミラージュコロイドについてもだ。ブリッツの最大の機体特性はそのミラージュコロイドによる隠密性にあると言ってもいい。ただし、そのミラージュコロイドを展開している間は電力を急激に消耗する為に85分というリミットがあり、武装に関しても電力をなるべく使わない為にそれ程強力なものではない。良くも悪くもミラージュコロイド特化と言ってもいい機体なのだ。……俺に言わせれば、ASRSの下位互換という感じだが。
それに比べて、ストライクは高機動型・近接戦闘型・長距離射撃型という3つのストライカーパックを持っており、殆どの状況に対応が可能だ。特に武装に関して言えばブリッツとは比べものにならない程に充実している。そういう意味では、俺がストライクに乗るというのはそうおかしな提案ではない。だが……
「俺がストライクに乗るというのはありかもしれないが、もしキラがMSに乗るというのなら俺がブリッツ、キラがストライクにした方がいいだろうな」
「それはまた、何でだ?」
ムウの疑問に、持っていたレポート用紙を流し読みしながら答える。
「言うまでもないが俺とキラでは戦闘に対する熟練度が違う。ストライクは確かに強力な機体だが、そうなると問題はブリッツだ。このレポートを見ても分かる通りミラージュコロイドによる強襲に特化している為に、武器の威力はそれ程高い訳じゃない。おまけにミラージュコロイドを展開している時にはPS装甲の展開も出来ない。……いくらコーディネーターだからと言っても、今まで碌に戦闘もした事がない奴がこのブリッツに乗った場合はすぐに沈められるのが落ちだと思うがな」
俺の説明を聞いていたマリューが溜息を吐く。
「確かにアクセルさんの話ももっともだわ。……一応、キラ君にもう一度ストライクに乗って貰えるかどうか聞いてみましょう。それで乗ってくれるというのならキラ君がストライク、アクセルさんがブリッツに。もし乗るのを拒否した場合はアクセルさんがストライクに……という事でいいかしら?」
「ああ、俺はどっちの機体でも構わない」
「ラミアス大尉がそう仰るのなら……」
「ま、坊主に期待するしかないかね、こりゃ」
「……問題無いようね。なら早速お願いしに行ってきます」
マリューがそう言い、ブリッジから出て行く。残された俺達はナタル
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