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ルサールカ
第一幕その三
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 それを聞いて顔を暗くさせる。
「そう、人間の王子様なの」
「馬鹿を言っちゃいけないよ」
 お婆さんはお爺さんと同じことをルサールカに言った。
「人間と精霊は一緒にいたらいけないんだよ」
「けれど」
「駄目って言ったら駄目さ」
 お婆さんはルサールカを宥める。
「私達は人間とは一緒になれないんだ」
「けれど」
「けれどもどうしたのもないんだ。不幸なことになるよ」
「それでもいいわ」
 だがルサールカはそんな苦難もものとはしなかった。

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