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ゼロと最後のしろがね
第1部 土くれ
ここは、トリステイン
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〜召喚した日の夜、ルイズの部屋にて〜
「それで、あんたは異世界から来たので早急に元の世界に返して欲しいと…」
椅子に座りながらルイズは目の前で、正座してこちらを見ているナルミに告げた
「はっきり言うわ、無理よ。」
「な、何でなんだ?こっちに来る魔法が有るのなら、その逆だってあるはずだろう?」
ルイズはため息をつきながら説明を始めた
「あのね、召喚儀式はまずサモン・サーヴァントでこちらに呼ぶの、このときにはすでに使い魔となる動物は自分から望んで来ると言われているわ」
「少し待ってくれ、俺はほぼ強制でこの世界に来たんだぜ。」
「知らないわよ、人間が出てくるなんて多分、この学院が始まって以来初めてのことなのよ。」
「で、でも返す魔法ぐらいあるだろう?」
「ホントウニナイノヨ」
「おい、何で今、片言になった?何を隠しているんだ?」
ナルミがルイズに詰め寄るとルイズは凄く言いたくなさそうな顔で
「一つだけ方法が有るわ、それは……」
「それは……?」
「死ぬことよ」
「し、死ぬだと!?」
「ええ、使い魔が死ねば、元の世界に戻れるかもしれないわ。」
ナルミは、後ろの壁に寄りかかるとそう言うとその場に座り込んだ。
「ハア〜、分かった。それじゃあ他の方法が見つかるまで、よろしく頼む。」
「それじゃあ、使い魔がする事を言うわ。」
「ああ、頼む」
ナルミは、頭を下げながら言った。
「一つ目は、使い魔と主人は目と耳の共有が出来るようになるわ」
「俺からは、なんも見えないが……」
「そうね、私の方も何も見えないし、聴こえないわ」
ルイズは落ち込んだ。
「つ、次は?」
ナルミは、話を変えようとして二つ目を聞いた。
ルイズは、目を虚空に迷わせながら言った。
「二つ目は、主人のために秘薬とかを取って来るのよ。まあ、あんたには無理でしょうけど……」
ナルミは、この世界のことを知らないので、頷くしか出来なかった。
「そして、三つ目が主人を守ること、これは絶対に重要なのよ。………まあ、あんたには期待はしないわ…」
「お、おいそれはどういう意味だ?」
「そのままの意味よ!!平民がメイジに勝てるわけないでしょーが!」
そう言われると、メイジと戦ったことのないナルミは黙るしかなかった。
「あんたの仕事は掃除、洗濯、雑用ね」
ナルミはため息をつきながら
「分かった………それで、俺はどこに寝ればいいんだ?」
「あんたは、そこ」
ルイズは部屋の端を指した。
「了解した」
ルイズはナルミが平然と受け入れたのを気に入らなかった。
(なんなのよ〜!!今のうちに主従の関係を認めさせるのが出来ないじゃない!)
ルイズは、着替えるために服を脱いでいる間に、ナルミは静かに部屋を出た。
「平民、この服を……」
脱ぎ終わったあと、ル
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