ターン15 融合!英雄と騎士の意地!
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をしたのか、正直に言いなさい」
十代と顔を見合わせて、アイコンタクトだけでなんとかこの場を言い逃れるすべがないか緊急会議を開く。
「(十代、なにかいい話題ある?)」
「(さっぱり思いつかないぜ。清明も、何かあるか?チクショウ、なんで校長室はこんな遠いんだよ!)」
「(いや、校長室に着いたら本末転倒だから)」
「早く言いなさい、二人とも?」
『諦めろ、お前ら。もう言い逃れは無理だぜ?それにどーせコイツらには黙っててもそのうちばれるだろ』
「「ハイ………実は、誰にも言わないでほしいんだけどさ」」
「まったく………」
「清明、ずいぶん大胆だね……だってさ」
「呆れて声も出ないわね」
「いや、だって、その、ね?」
「な、なあ!あれはしょうがないよな、清明」
ああ、皆からの呆れた視線が痛い。まあぶっちゃけ何をやったかっていうと、レッド寮あるでしょ。僕らの愛すべきボロ……こほん、味のある家。この間、僕の部屋と十代の部屋の間にあった壁を寝ぼけて蹴りつけた拍子に大穴開けちゃってね?慌てて土木工事した結果、壁を埋めるはずだったのになぜか気が付いたら僕のいる部屋と十代達の部屋の間にドアが一つ増設されることになって。いや、壁ぶち抜いてそこに廃品回収で捨ててあったのを拾っておいたドアはめ込んだだけなんだけど。でも、おかげで僕らの部屋だけ出入りは随分楽になったよ。もう他のレッド生も退学だの転校だので数が減っていって、気づいた時にはだいぶ人が少なくなってたからこそ通った無茶。あんま反省してない。後悔も特にする気はない。でも怒られるだろうな、ってのはさすがに想像つくからなぁ。
とりあえず正直に打ち明けた3人には絶対秘密にしておくようお願いして、ついにたどり着いた校長室。代表して十代がノックを………しようとしたら、自動ドアがスウッと開いた。だいぶ緊張してんな、十代。
『お前も膝、震えてんぞ』
あ、どうりで視界がカクカクすると思ったら。そんな僕らを見かねたのか、三沢が救いの手を差し伸べてくれた。
「三沢大地以下四人、ただいま参りました。それで校長、用件というのは?」
「よく来てくれましたね。実は、非常に急な話で申し訳ないのですが………」
なんだろう。さすがに『退学』ってことはないだろう。それならわざわざ関係ない夢想たちまで呼びつける意味がない。あ、じゃあ『停学』あたりかな?って、それを言うにしても僕らだけで十分だろう。じゃあ………?
「あなた達5人には、今度のノース校とのデュエルで本校の代表を努めていただきたいのです」
時が止まった。
「……………は?えっとすいません校長、もっかい言ってくれませんか?」
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