暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
サード・クォーター
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そこに向かって瞬間転移ゲートを開くことができるという極めて便利な代物だ。
だが、その利便性に比例して希少度も高く、NPCショップでは販売していない。
迷宮区のトレジャーボックスか、強力なモンスターからのドロップでしか出現しないので、入手してもそれを使おうとするプレイヤーはそうはいない。
先ほど皆の口から嘆声が漏れたのは、レアな回廊結晶を目にしたことに対してというよりも、それをあっさり使用するというヒースクリフに驚いた、ということのほうが大きいだろう。
そんな皆の視線など意に介せぬ風で、ヒースクリフは結晶を握った右手を高く掲げると
「コリドー・オープン」
発声した。
極めて高価なクリスタルは瞬時に砕け散り、彼の前の空間に青く揺らめく光の渦が出現した。
ヒースクリフは傍らのヴォルティスに頷きかけ、ヴォルティスもまた頷き返す。
「では卿らよ。我に続け」
皆をぐるりと見渡すと、ヴォルティスは白銀の鎧を鳴らして、青い光の中へ足を踏み入れた。その大柄な体は瞬時に眩い閃光に包まれ、消滅する。間を置かずに他の三人もそれに続く。
いつの間にか、転移門広場の周囲にはかなりの数のプレイヤーが集まっていた。ボス攻略戦の話を聞いて見送りにでも来たのだろう。
激励の声援が飛ぶ中、剣士達は次々と光のコリドーに飛び込み、転移していく。
レンも覚悟を決めて、光の渦の中へと体を躍らせた。
猫の鳴き声を、聞いたような気がした。
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