機動戦士ガンダムSEED
0157話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
クルーゼのシグーをようやくへリオポリスから追い出す事に成功し、一息吐いた俺達。現在は地面へと着陸したアークエンジェルへと移動していた。ストライクとブリッツはアークエンジェルの右脚の部分。いわゆるリニアカタパルトデッキへと着艦する。各種ガンダムの予備部品と予備武装が残っているトレーラーや、俺が撃墜したジン、シグーの左腕に装備されていたバルカンシステム内装防循に関しては、アークエンジェルの整備員達が収容してくれている。
「ラミアス大尉!」
カタパルトデッキに響く声。ブリッツのモニタで見てみると、そこには黒髪をショートカットにした女軍人がこの艦のクルーの生き残り達を率いてこちらへと向かって来ていた。
「バジルール少尉」
マリューの言葉で、あの人物がナタルである事が判明する。……折角SEEDの世界に来たんだ。軍人として高い能力を持つナタルは、アズラエルと心中させるというのは勿体ないので是非助けたい。そもそも階級ではマリューの方がナタルよりも上だが、軍人としての資質ではナタルの方が上だ。
ただ、それも当然ではある。ナタルは純粋な軍人だが、マリューはあくまでも技術者なのだ。PS装甲を開発したチームにマリューがいたというのがその証明だろう。
「ご無事でなによりです」
敬礼しながらナタルが告げる。
「貴方達こそ、よくアークエンジェルを。おかげで助かったわ」
それに返礼しながらマリューが返事をする。
その様子を眺めながらも、いつまでもブリッツのコックピットにいる訳にもいかずコックピットハッチを開放してアークエンジェルへと降りる。キラも俺がコックピットから出たのを見たのか、同じくストライクのコックピットから降りてきた。
その様子を見ていた整備員達からざわめきが聞こえる。その声の向く先は俺ではなくキラだ。
「おいおい、何だってんだ。子供じゃねぇか」
整備員のリーダー格でもあるコジロー・マードックの呟きに、その隣にいた別の整備員が口を挟む。
「それに、ブリッツのパイロットも……見た事ありますか?」
「いや、初めて見るな。Gのテストパイロットじゃ……ねぇのか?」
ボソボソと小声で話しているつもりなのだろうが、常人とは比べものにならないアクセルの身体能力、そして五感を持っている俺にとっては殆ど丸聞こえだったりする。
……考えるまでもなくナチュラルはともかくコーディネーターでさえも比較にならない程のスペックだよな、このアクセルの身体は。
「ラミアス大尉、彼等は?」
キラへと近寄っていくサイ達を横目に、ナタルがそう尋ねる。
だが、マリューがそれにどう答えるか迷っていると唐突に話に割り込んできた男がいた。パイロットスーツを着た金髪の男。エンデュミオンの鷹の異名を持つムウ・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ