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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0157話
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さ」
「クルーゼ……ラウ・ル・クルーゼか。そうか。ムウ・ラ・フラガ。お前がエンデュミオンの鷹か」
「あらら、情報通だ事」

 エンデュミオンの鷹。その言葉を聞いたアークエンジェルのクルーがざわめく。グリマルディ戦線の英雄として祭り上げられたその二つ名は、連合軍の宣伝工作もありかなり広まっているらしい。
 もちろん俺はその辺の事は原作知識で知っているが、それをばらす訳にはいかないのでここで気が付いた事にしておく方が無難だろう。

「奴等のしつこさを考えればここでのんびりしている暇はないと思うがね。傭兵の彼もまた来ると判断してるんだし……早い所迎撃準備を整えた方が良くないか?」
「そうね。……取りあえずキラ君達は兵舎の一室で待機していて頂戴」
「分かりました」

 キラが頷き、次いで俺の方へと顔を向けるマリュー。

「アクセルさんには先程も言った通り、一応コーディネーターかどうかのチェックを受けて貰います。構いませんね?」
「ああ、問題無い」
「整備班の皆は水や食料、弾薬等の消耗品をなるべく多くアークエンジェルに運び込んで下さい。大尉、少尉。私達はブリッジで」
「分かった」
「了解しました」

 マリューのその声で再度襲ってくるクルーゼ隊に対する迎撃準備が始まった。





「で、結果は?」
「はい、大尉。白です。間違いなくアクセル・アルマーはコーディネーターではありません」

 アークエンジェルのブリッジで医療班から受けた検査の結果をマリュー、ナタル、ムウの3人と共に聞く。……正直、助かった。この肉体は間違いなくアクセルの肉体であり遺伝子操作なんかも受けてはいないが、チート能力が多数備わっている。そしてスライムを用いて人間を吸収したりもしている。あるいはそれが原因となり遺伝子に何らかの変化があり、コーディネーターと誤認される可能性も全く無いとは言えなかったからだ。

「分かりました。医務室へ戻ってくれて結構です」
「いえ」

 医務室で俺の検査をした人物が敬礼をしてブリッジを出て行く。

「これで俺の疑いは晴れた訳だな?」
「ええ、不快な思いをさせて申し訳ありませんでした」

 頭を下げてくるマリューに軽く手を振る。

「気にするな。MSを操縦出来るナチュラルなんてものを見たんだし、疑ってもしょうがないさ」
「まぁ、俺みたいに珍しい空間認識能力を持っているナチュラルだっているんだ。MSを操縦出来るナチュラルというのも可能性としてはありだわな」
「確かに。……それで、アクセル・アルマー。君は私達に協力してくれるという事でいいんだな?」

 ナタルの言葉に頷く。

「ああ、どうやら生き残る為にはそうするのがベストだと俺の勘が言ってるんでな」
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