第二幕その五
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事情を知らないからこそ言える言葉である。だが彼女の心に届く。
「じゃあ呼ぶよ」
「会いたいみたいだし」
「ちょっと待って」
そんな彼等を呼び止めようとする。
「それは」
「いいんだって」
何もわからないまま言う。だがそれがルサールカを動かす。
「ルサールカはここにいればいいから」
「僕達に任せて」
「けれど」
「けれども何もないんだよ」
「会いたければ会えばいいのさ」
「会ったら・・・・・・」
王子は死んでしまう。それを言おうとするが木の精達はそれより先に言う。どうしても彼等の方が早い。
「会わないで後悔するより会って後悔するだよ」
彼等は戸惑い続けるルサールカにはっきりと言い切った。
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