第一話 プロローグ
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よな。もし、アイツが此処に居たらもっと賑やかな食卓になっていただろうな。有りえないもしもの世界を考えても仕方無いよな。
「聖。もう少落ちついて食べなさい、食い物は逃げたりしねーからよ」
「うん!」
聖は口の周りをカレー塗れにしていたから、ナフキンで口の周りをキレイに拭いた。また、パクパクと食い始める。あららら、また口の周りがカレー塗れになってらぁ。
それに比べて優斗は、綺麗な食べ方だよな。一体どっちが女の子やらって話だな。
「どうしたのパパ?」
「いやなんでも無いよ。優斗」
どうやら、優斗は俺の視線に気づいていたようだな。
「パパおかわり!!」
「仰せのままにお姫様」
「にひひひひ!」
おい、聖。お姫様はそんな笑い声は出さないぞ。せめて『おーほっほっほっほ!!』って笑い方に……うんアウトだな。流石にそれは無いな。絶対に聖には似合わない。
その後、食事も終わり食器も洗い片づけた。お風呂に湯船を張りに行った。
その間優斗と聖は子供向け番組の『アソパソマソ』という自分の顔を千切って他の人に食べさせて元気にさせてるというショッキングかつ自己犠牲満載のアニメを見ていた。
「よし! 聖、優斗、お風呂に入るぞ」
「いまいく!!」
「うん」
三人で脱衣所に入る。流石に少し狭くなってきたな、何時かは少し大きめの所に引っ越さないといけないな。何時かはこいつ等にも部屋が必要になってくるだろうしな……何があっても聖と優斗を護っていかないとな。
「優斗。聖。バンザイして」
「「は〜い」」
二人の服を脱がして洗濯機に入れる。
「次は下も脱いでパパに渡してね」
「「は〜い」」
二人の下の衣類を受け取り洗濯機に入れて、俺も服というかTシャツとズボンと下着を脱いで洗濯機に入れる。二人は裸になった瞬間、早速風呂に入り湯船に飛び込む。
「コラコラ、危ないから湯船には飛び込むなっていつも言ってるだろ」
「「ごめんなさいパパ」」
シュンッと落ち込んでしまった我が息子と娘。今回は少しキツイ声色になってしまったからな、仕方のない事だ。
「別にパパは起こった訳じゃないぞ。只危ないから注意をしているんだ、怪我でもしたらどうするんだ? もう絶対にやらないって約束出来るか?」
「うん、やくそく!」
「できるよパパ」
「ほいじゃぁ」
俺の右手の小指は優斗と、左手の小指は聖とつないで。
「「「ゆびきりげんまんウソついたらはりせんぼんの〜ますゆびきった!!」」」
「約束したからな。絶対に破るなよ」
「「うんパパ
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