第4話〜勘違い〜
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ライト君の怒号が響き渡ります。ライト君は怒りに任せて剣を振るいます。しかし相手のプレイヤーも
上手く捌き五分五分といった感じです。
「てめえがアンズを殺したのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その問いとも叫びとも捉えれる言葉に謎のプレイヤーは
「あ・・のさっ!そ・・の!あん・・ずってのは!誰なんだよ!」
その言葉にライト君は激怒しました。
「て、てめえは殺した相手の名前すらおぼえてねえのかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その叫び声を上げたときライト君の目から何か光るものが流れたのは私の気のせいでしょうか。
私はこれ以上したら2人とも死ぬと直感で感じ・・・・ライト君に抱きつきました。
「もう止めてライト君!私なの!アンズは私なの!!」
そうするとライト君は私の方を向き
「やっぱりてめえが殺したのかあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
そう叫んできました。予想外だった私は避けることもかなわずライト君のひと振りが私の首に・・・触
れることはなく、代わりにギイィィィィィィィンという甲高い音が聞こえました。気がつくと、謎のプ
レイヤーが私の目の前にいました。
「何か誤解でもしてんのか?なら早いところ解いてきてくれ」
謎のプレイヤーは私にだけ聞こえるように言ってきました。だから私は考えました。ライト君を正気に
戻す方法を。私がアンズであることを分からせるための方法を。私はそこで閃きました。その方法とは
「ライト君の好きな食べ物はハンバーグ。最近見てるテレビはナルト。身長は168センチ。体重は56
キロ。視力は右がB。左がC。握力は右左共に38キロ!」
私が質問してそれにライト君が答えた内容です。それを私が言い終わると、ライト君はこちらを向き
「なんで・・・なんで知ってるんだ?」
不思議そうな顔をしてたずねて片手剣が手から滑り落ちました。
「そんなの簡単だよ。私がアンズだからだよ」
ライト君はだってと言い首を横に振ります。
「全然姿が違うじゃないか」
私はやっぱりと思いライト君に優しく語ります。
「ライト君。自分の姿見た?」
それを聞くとライト君は鏡に自分の姿を映しました。すると
「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
驚きを表す声がフロアに響きます。
「なんで現実の姿なんだよ!」
その問に私はまた優しく語ります。
「この世界が本当の現実になったから、じゃないかな?」
そうするとライト君は笑い出して
「それもそうだ」
そう言いました。私もライト君の笑い声に釣られて一緒に笑いました。
ずっと、ずっと。この世界を少しでも現実だと思
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