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久遠の神話
第四十話 同盟結成その二
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「絶対にお会いできますよ」
「有り難いですね。それではお二人ともお話しましょう」
「そうしてですね」
「同盟を結びましょう」
 大石は前を見ながら上城に答えた。
「四人になればさらにです」
「心強いですね」
「はい、とてもです」
 そうだとだ。こうした話をしながらだ。二人は自衛隊の地方連絡部に入った。そこの客室で工藤、そして高橋と会った。その中でだ。
 高橋がだ。向かい合う二人に笑顔で言った。
「今日は何で来たのかな」
「はい、実はです」
「戦いのことだね」
「その通りです」
 こうだ。上城は高橋に単刀直入に答えた。
「実は」
「そちらの神父さんもかな」
「はい」
 大石がここで挨拶をした。
「大石義道です。宜しくお願いします」
「こちらこそ。ただ」
「神父が剣士ということはですか」
「はい、それが意外ですね」
「そうですか」
「神父さんといえば戦うお仕事じゃないですよね」 
 日本で考えられていることからだ。高橋は言った。
「ですから」
「そうですね。ただ」
「ただ、ですか」
「私は戦う為に剣士になっているのではないです」
「俺達と同じですか」
「はい」
 その通りだとだ。大石はまた答えた。
「その通りです」
「そうですか。戦いを止める為にですか」
「私は剣士として戦っています」
 このことをだ。高橋と工藤に話した。
「そうしています」
「そうですか」
「それで今日ここに来たのは」
「戦いを止める為にですね」
 今度は工藤が言う。
「その為に俺達と」
「その通りです」
「俺達はです」 
 工藤も彼等の事情を話す。
「最初に剣士になりです」
「すぐに上官に報告したんです」
 高橋も言う。二人それぞれだ。
「それでなんです」
「政府の判断でこうなりました」
「この戦い、殺し合いを止めるべきだと」
「そう決まりました」
 二人で大石に話す。
「ただ。このことはです」
「極秘です」
 工藤と高橋はこう話す。
「政府としても公にできないということで」
「それで内密にとなっています」
「剣士の人にはお話できますが」
「他の人には極秘なんですよ」
「そうですか。やはり政府の決定ですか」
 大石は二人の話をここまで聞いて述べた。
「そうなるんですね」
「はい、その通りです」
 まただ。工藤は答えた。
「総理の決定です」
「前の総理ですか」
「いえ、今の総理です」 
 その総理大臣だというのだ。総理大臣、他の大臣もそうだが永遠にその座にはいられない。様々なことで交代するものだ。
「もっとも国防省や警察からです」
「かなりの話があってですか」
「そのうえで決定したことです」
「成程。お二人の所属機関からの話からでしたか」
「しかし
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