第八話「決闘」
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レアたちに向き直った。
「君たちは馬鹿か! 戦闘中に仲間割れをするなど自殺行為だぞ!」
「ごめん……」
「ですわ……」
「まったく」
俺の背後でエリスが立ち上がった。彼女の肩にはシムルグが止まり、心配そうに主の顔を覗いている。
「ここまでにしよう。興が削がれた」
「……っ、私はまだ!」
「それに――」
まだ戦える、そう語りかけるエリスを尻目に俺はソレに目を向けた。
「どうやら客が来たようだ」
「なに?」
訝しげに首をかしげ、漸く彼女も気がついたようだ。
「なんだ、この気配は……?」
遅れてクレアたちもただらなない空気を察する。
「なに?」
「なんですの?」
突然、雷鳴のような音が轟いた。
そして――空の裂け目からソレが現れた。
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