第一幕その七
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た。
「そんな筈が」
「じゃあその花は何?」
ここでその黄色い花を言ってきた。
「それは。どうして持っているのかしら」
「たまたまだ」
ホセは苦しい言い逃れをした。
「たまたまだ。それだけだ」
「本当に?」
「そうだ、もう話し掛けるな」
たまりかねて離れて言った。
「いいな、もう何も聞かないからな」
「じゃあこれからは独り言ね」
それでもカルメンは言うのだった。
「セビーリアの城壁近くの馴染みの店のリーリャス=パスティアの店に」
「あの店に?」
ホセも知っている店だった。明るい雰囲気の飲み屋である。
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