第二部
エリカぇ・・・
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としても、銀髪少女は記憶喪失である。尋ねたところで、答えが返ってくる訳がないのだ(記憶喪失だと嘘を吐いて偽っている可能性もあるのだが)。
「ふ、フフフ・・・。そう、知らぬ存ぜぬで通せると思っているのね?そっちの男も、何やら途轍もない神気を放つ物を所持しているようだし・・・貴方たち、何処かのカルトの祭司か助祭というところかしら?そういう輩がまつろわぬ神の召喚に成功したという事例もあるものね。」
「あ、あれ?何か嫌な予感がするぞ。勘違いされてないか俺?」
金髪少女の言動に、何やら不穏な物を感じた護堂だったが、事態は既に彼に止めることの出来る状態では無かった。
「いいわ。言葉で分からないのなら、ここからは剣の時間。言葉の通じぬ者に道理を説くなんて、無駄もいいところですものね!」
バッ!っと彼女は右手を突き出し、叫んだ。
「来たれ、鋼の獅子よ。獅子の魂を宿す者、闘争の精髄を宿す鋼よ。我が手、我が声に応えよ。汝の名はクオレ・ディ・レオーネ―――獅子心王の名を継ぐ勇士なり!」
突然叫び始めた少女に、どう対応していいのか?そう悩み始めていた護堂は、起こった現象に驚きを隠せなかった。
「騎士エリカ・ブランデッリは誓う。汝の忠誠に、武勇と騎士道を以て応えんことを。」
彼女の右手に、忽然と剣が出現したのだ!
「・・・魔術・・・・・・。」
驚いていた護堂には、隣の銀髪少女が呟いた言葉を聞く余裕は無かった。
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