第四話 〜対峙〜
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蹴飛ばした
『ッ…!!も、申し訳ございません…』
『たかが一関主の分際で!!俺は州牧の息子だぞ!!貴様のせいで!!貴様のせいで!!』
『や、やめ』
『さっさと出て行け!!』
『ッ!?』
『…っ!!』
割り込もうとする僕をより一層声を張り上げて父さんが叱る。
僕は部屋を飛び出した。
だが、それでも父さんが心配で部屋の外で耳をすませる。
ふ、ふざけんな!!
ドカッ
先程の父さんの声にまたも驚いてしまった事への八つ当たりと言わんばかりに声を張り上げる。
その怒声と殴る音が部屋の外にまで篭った音として漏れてくる。
ドスッ
ドゴッ
バスッ
申し訳ございません!!
うるさい!!
ドカッ
バキッ
『…ッ…ッ!!』
何度も繰り返される父さんの謝る声と殴られる音に涙が後から後から滝の様に流れ出てくる。
声を殺してはいるがもう我慢の限界だ。
僕は泣きながらその場を後にした。
なんて、無力なんだ。
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