第一幕その四
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そうなのよ。そして」
「そして?」
「キスをしてくれたわ」
今度はそれを伝えてきた。
「このキスをホセにも贈って欲しいって。そう私に言って」
「キスをか」
「駄目かしら。お義母さんのキス」
ホセを見上げて問う。
「それは」
「いや、是非」
ホセには断る理由はなかった。笑顔でミカエラに応える。
「頼むよ。母さんからのキスを」
「わかったわ。じゃあ」
ミカエラはそれを受けてホセの首に両手を回した。そうして彼の左の頬に優しくキスをしたのであった。ホセはそのキスを受けて温かさを知った。母の、そしてミカエラの。
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