機動戦士ガンダムSEED
0156話
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いブリッツのバッテリーを充電開始する。
「アクセルさん……」
地面へと降り立った俺を出迎えたのは、どこか怯えているような顔をしたミリアリアとキラだった。
……ああ、そうか。俺は戦場で人が死ぬのはもう慣れてしまっているが、この2人はつい数時間前までは一般人だったんだな。怖がられてもしょうがない。
苦笑を浮かべながら、2人を怯えさせないように少し離れた場所に座り込む。
そんな俺がどう見えたのか、マリューが近寄ってきて俺の隣に腰を下ろす。
「気を悪くしないで頂戴。あの子達は……」
「ああ、分かっているよ。つい数時間前まではただの学生だったんだろう。何、俺やあんたとあいつ等のどちらが正常な人間かと言われればキラ達が正常なんだろうさ」
「そう。……ねぇ、それよりも聞いていいかしら? あの状態のブリッツを動かして徒手空拳でジンを撃破。そんな事が出来るパイロットは超一流と言ってもいいでしょうね。……それがナチュラルなら。アクセルさん、貴方はもしかしてコーディネーターなのかしら?」
「なるほど、それが俺を警戒していた理由か」
「そうね、それは否定しないわ。それでどうなの?」
「少なくても遺伝子操作されて生まれてきた訳じゃないからな。ナチュラルと言ってもいいだろうよ」
「……」
言葉の真贋を確かめるかのようにじっと俺の顔を見つめるマリュー。だがすぐに溜息を吐いて軽く頷く。
「そうね。今は信じさせてもらうわ。でも、アークエンジェルに乗艦したら念の為にチェックを受けて貰うけど構わないわね?」
「ああ、構わない。それにしてもさすが軍艦。コーディネーターかどうかを確認できるのか」
「私達が戦争をしている相手はコーディネーターなのだから、そのくらいは当然でしょう」
そうこうしているうちに、トレーラーが近づいてくるのが見える。運転席にはサイ達の姿が見える。
「No.5のトレーラー、あれでいいんですよね?」
トレーラーから降りてきたサイがそう言うが、どこかぶっきらぼうなのはやはり力尽くで従わせているからだろうか。
「ええ、そう。ありがとう」
「それで? この後、僕達はどうすればいいんです?」
「ストライカーパックを。そしたら……キラ君! もう一回通信をやってみてくれる?」
少し離れた所で俺達の様子を見ていたキラへと声を掛けるマリュー。トールとカズイは俺が持ってきたジンを物珍しげに眺めていた。
「それと、アクセルさん。ブリッツの充電をしているトレーラーにブリッツ用の武装攻盾システムトリケロスとグレイプニールがあるから、充電が終わったらトリケロスを装備しておいて頂戴」
「グレイプニールとやらの方はいいのか?」
「あれは腕に取り付けないといけないから、相応の知識と人数が必要になるわ。少
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