機動戦士ガンダムSEED
0156話
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俺の職業だ」
「……傭兵」
「そう。つまりは?」
「貴方を雇えって言いたいの?」
俺の言いたい事が分かったのだろう。銃を握っていた手から力を抜くのが分かった。
「簡単だろう? キラ達から聞いたと思うが、俺はナチュラルだがMSの操縦が可能だ。そして敵はザフトのMS」
「でも、報酬は……」
その言葉で言い淀むマリュー。それも無理はないだろう。今のマリューはあくまでもアークエンジェルの副長でしかないのだ。これが艦長ならある程度の裁量を振るえるのだろうが。……もっとも、既にマリューがアークエンジェルの生き残りの中では一番階級が高いのだが、ナタルからそれを聞くまでは知らないだろう。
「……いいわ、雇いましょう。でも報酬は確約出来ないけどそれでも構わないかしら?」
「そうだな。俺としては取りあえず生き残るのが最優先だ。あのMSを使わせてくれるというのなら多少の事は我慢しよう。それであの機体については?」
「あの機体はX-207ブリッツ。電撃侵攻を目的とした特殊任務用の機体よ。それよりもザフトがまた来るというのなら、ブリッツのバッテリーを回復しておいた方がいいわ。あのトレーラーに充電器がある筈だから、接続して頂戴」
「了解した。だがちょっと待っててくれ」
マリューへとそう返事を返し、ブリッツのコックピットに移動してOSを起動させる。キラがOSを設定してくれた為に、最初に乗った時の操作性と比べると雲泥の差だ。
そのまま操縦性を確認するかのように歩き、トレーラーとは違う方向へと向かう。
「アクセルさん!?」
「ちょっと待っててくれ。土産を持ってくる」
それだけ言って、先程ジンを撃墜した場所へと移動する。パイロットがコックピットごと潰された為に自爆する事もなく頭部のトサカとコックピット以外は殆ど無傷と言ってもいい状態でジンは地面に寝転がっていた。
もちろんジンが使っていた突撃機銃や重斬刀もそのままそこにある。ブリッツ側のOSのFCS――火器管制装置――を調整しないといけないので今回のクルーゼ戦では使えないだろうが、調整さえ済めばその後の戦闘では使用可能だろう。
ブリッツはそもそも武器が右手に装備されている攻盾システムのトリケロスに集中しすぎており、そちらに何かあった場合は選択肢が極端に少なくなる。ガンダムに効果のない実弾兵器とは言え、それ以外の機体には効果があるのだから貰っておいて損はない。
倒れているジンを起こし、身体で支えるようにしてマリューのいる場所まで戻る。
「アクセルさん、それは……」
「俺がブリッツで倒した機体だ。上手くコックピットを潰したおかげで色々と使える部品も多いだろう」
マリューの言葉に返事を返し、トレーラーの近くへとジンを置く。その後はトレーラーの充電装置を使
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