第14話
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、背中を壁に付ける。意識が混濁していたが、段々と覚醒してきたのか目に力が入ってきたように見える。
「ロイ曹長?一体何が有ったんですか?」
「敵にアンブッシュ(待ち伏せ)を受けたんだ!さあ、立てるだろ!武器を持って応戦するんだ!付いてこい!」
壁に立て掛けていたHK50をカニスに手渡し、俺もHK50を構えながら立ち上がる。
カニスもHK50を受け取ってからゆっくりと立ち上がった。
「良し!行くぞ!先ずは、チームの二人と合流するぞ」
「は、はい!分かりました!」
「カニスは俺を援護しろ!後部ハッチから出るぞ!」
俺達はヘリの内壁を移動して、後部ハッチの影から外を見渡す。空が明るくなりはじめてきていた。直に太陽が登り周りが明るくなるだろう。
周辺では友軍の兵士達が物陰に隠れながら、必死に応戦していた。
(チッ!大分押されているな。これじゃあ、基地を制圧するよりも先に部隊が全滅するぞ)
カン、キンと跳んできた跳弾がヘリの外壁に当たる。かなり、危険な跳弾だった。
「ロイ曹長。どうするんですか?何処にチームが居るかなんて、分かりませんよ?」
「いや、彼処を見ろ!ヤン少尉がいる。小隊長に聞けば分かるだろ。俺が走り抜けるから、カニスは援護してくれ!」
「分かりました!マッハで敵を蜂の巣にしてやりますよ!」
「頼もしいな。じゃあ、頼むぞ!」
敵の銃撃が一瞬怯んだ。俺はその隙を逃さずヘリの後部ハッチから飛び出してヤン少尉の居る物陰へと全力で走り抜ける。 俺の後方から銃撃音が響く。敵の銃弾が降り注ぐ中、俺はスライディングしてヤン少尉の側の物陰に隠れた。ヤン少尉が俺に気付いた。
「ロイ曹長!大丈夫か?!」
「話は後です!カニスを此方に呼びます!カニス!来い!俺が援護する!」
「分かった!今行くぜ!」
「各小隊は、ヘリから出てくるカニス伍長を援護しろ!」
ヤン少尉が指示を出す。他の部隊の兵士達が敵に向けて、銃を発射して弾幕を展開する。俺もHK50を構えて物陰から上半身を出して、敵に向かって発砲する。銃口から銃弾が発射される。
「あう!!」
「うぁ!」
敵兵に銃弾が命中して二人の兵士が地面に倒れた。カニスはその隙にヘリのハッチから飛び出して走ってくる。
キラリと何かが反射した。慌てて上を見ると建物の上から狙撃しようと、ライフルを構えた敵兵士がいた。
(ヤバイ!カニスが危ない!)
俺が上に銃を構えようとしたところ、敵の銃撃が飛んでくる。俺は慌てて身を隠す。
「カニス!隠れろ!スナイパーが居るぞ!」
俺が物陰からカニスに大声で忠告する。しかし、次の瞬間辺りにドカーンと言う爆発音が響いた。 どうやら、誰かが手流弾を使った様だ。爆風で
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