第14話
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ぞ!ロイ曹長」
ヤン少尉はロイの肩を軽く叩いてから説明を続ける。
「カニス伍長。ビックマウスだが、腕は確かだ」
「はん!さっさと任務を終わらせて隊長を楽させてやるよ!」
「はっはは。まあ、楽しみに期待してるぞ。次はエイ・プール軍曹。女性だが弾幕の展開は素晴らしいぞ」
「援護は任せてください」
ヤン少尉は後部ハッチまで移動して振り返る。
そして、最後のメンバーの名前を上げた。
「第2班の最後はユウト・フドウ曹長。リボン付の死神だ。頼んだぞユウト曹長」
「了解しました。全力で任務に当たります」
「頼もしいな。他の第3班から第5班迄は俺の指揮のもと動くぞ!良いな!」
「「「「「「「「「「「sir・yes・sir」」」」」」」」」」」
全員がヤン少尉に返事をする。士気が最高潮に達すると、いきなり強い衝撃と爆発音と共に機体が激しく揺れた。
「う、うわあー」
「な、何事だ!?機長!?何が有った!?」
機体が左右上下に激しく揺れる。他の兵士が一瞬体が宙に浮いたが重力に因って壁に叩き付けられてうめき声を上げる。
「RPG、RPGによる攻撃を受けた!機体が水平を保てない!」
「何とかならないのか!」
「ダメだ!墜落する!航空基地付近に墜落する!」
「総員!対ショック!何かに捕まれ!」
ヤン少尉がそう叫ぶと強い衝撃と共に爆発音が機内に響き渡り、下から突き上げるような強い衝撃を身体に受けるのだった。
悠斗sideout
ロイ・ザーランドside
「おい!大丈夫か!?カニス!確りしろ!」
ヘリの機内で倒れているカニスの体を揺すり、叩き起こそうとする。
既に外では激しい銃撃戦が行われている。先程から爆発音が幾つも聞こえてくる。
(チッ!どうやらアンブッシュ(待ち伏せ)をくらったみたいだな。カニスに外傷は無いが、頭を打ってるかもな。クソ!今、動ける兵士が少ないってのに!)
俺自身はユウトに起こされたが、幸いにも怪我は無く直ぐに動けた。
他にもヤン少尉を初めとする数人が動けたが、事態は最悪な展開だ。
周りは敵に囲まれた状態で、友軍のヘリは何機かが撃墜されている。
俺達のヘリの様に機体が爆発せずに残っているヘリもあるが、窓から確認出来たうち1機は完全に炎上していた。恐らく、中に居た兵士達は全員戦死しただろう。
アンブッシュ(待ち伏せ)を逃れたヘリは恐らく撤退した可能性が高い。
(絶体絶命て訳だが、まだ何とかなるだろう。最悪、捕虜になってでも生き延びれば良いからな)
「う、うう……、ロ、ロイ曹長?」
「カニス!気が付いたか!今、起こしてやる!」
気絶していたカニスの上半身を起こして
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