第14話
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地を制圧してもらう。だが、政府軍も馬鹿では無い。反政府軍の拠点を空爆する爆撃機の発着場にするために、再稼働させようとしている。そこでだ、航空基地が完全に機能を取り戻す前に、少数部隊による基地を制圧する必要がある」
中佐の発言を受けて再び周囲がにぎやかになる。彼方此方でひそひそ話が始まる。
(まあ、夜間から明朝にかけてのヘリによる部隊投入か。復帰戦には悪くないな。腕がなるな!)
俺が内心でやる気になっていると、1人の中尉が立ち上がり中佐に質問した。
「中佐殿。つまり、我々は栄えある強襲作戦に参加出来るのですね!」
「そうだ。諸君らは栄えあるこの作戦に参加出来るのだ。フランク・フリードリヒ中将より、言伝がある。諸君ら優秀な兵士達ならば、如何なる困難が有ろうとも必ずや、この任務を成功させるであろうと。だ。諸君らの健闘を祈る。以上解散!」
「「「「「「「「「「「は!!」」」」」」」」」」
全員が立ち上がり中佐に敬礼をして会議は終了したのだった。
回想終了
(まあ、ともかく俺のやることは何にも変わらない。ただ、任務を完遂すれば良いだけだ。全ては揚羽様のためだからな!)
俺は自分に気合いを入れて、己を奮い立たせる。 すると、丁度俺の向かい側に座っていた兵士と視線が重なった。視線が重なった兵士は、ニヤリと笑ってから話しかけてきた。
「おいおい。随分と気合いが入ってるじゃねえか?なんだ、アンタは実戦は初めてなのか?」
「いや。復帰戦なんだ。久し振りの戦場に少々気合いを入れていたんだ」
「へぇ〜。そうなのか。おお。自己紹介がまだだったな。俺の名前はロイ・ザーランド。イギリスから来た外人部隊の隊員だ。階級は曹長だ。よろしくな」
「ああ。よろしくなロイ。俺は不動悠斗。日本から来た。階級は同じ曹長だ」
ロイ曹長が右手を差し出す。俺も右手を差し出して握手を交わす。
すると、中隊長が立ち上がり機内を見渡した。
「よし。諸君。俺が君達の隊長のヤン少尉だ。部隊の編成を説明するぞ」
ヤン少尉が向かい合って座っている、兵士達の間に開いている通路を歩きながら作戦を説明する。
「良いか!俺達の任務は敵の航空基地を制圧する事だ。なに、簡単な任務だ。初めてのおつかいみたいにな」
「「「「「「「「ハッハハハ」」」」」」」」
ヤン少尉の発言を受けて、周りの兵士達が笑い声を上げる。皆の緊張感が少し和らいだ。
(これが、ヤン少尉流の人身掌握術か。流石に何年も軍人をしてる人は違うな)
そんな風に感心していると、チームメンバーが発表される。
「……が、第1班だ。第2班は女の涙に弱いロイ・ザーランド曹長」
「ああ。女の涙は安くないからな」
「頼む
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