暁 〜小説投稿サイト〜
真剣恋にチート転生者あらわる!?
第13話
[7/7]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
?なんでセレンが目の前にいるんだ?)

「漸く気付いたか。私が声をかけても返事をしないから、もう少しで実力行使するつもりだったんだぞ?」

そう言って、腰のホルスターにある拳銃を握っていた手を離す。どうやら考え事に集中しすぎて、セレンの接近に気がつかなかった様だ。

「ああ。済まないセレン。考え事をしていたんだ。それで、俺に何か用か?」

「ああ。悠斗。お前に階級章を渡しにきた。受けとれ」

セレンがポケットから階級章を手渡す。俺は階級章を受け取り眺める。
ドイツ連邦軍の曹長の階級章だ。
俺は階級章を服に付ける。

「現場復帰は曹長からか。まあ、前線に出るなら最高な階級だ」

「ふ。そうだろうな。悠斗。それと明日の午前8時に基地の第三会議室に集合だ。遅れるなよ。復唱」

「は!了解しました。明日の午前8時に基地の第三会議室に集合であります!セレン・ヘイズ中尉!」
俺は即座に立ち上がりセレンに敬礼して、内容を復唱する。
セレンも返礼してから僅かに微笑んだ。

「ふふ。懐かしいな。こうやって悠斗と敬礼のやり取りをするなんてな。ああ、プライベートな話し方で構わない。どうせ二人しかいないからな」

「そうだな。懐かしいな。そう言えば、明日の第三会議室に集合の件はもしかして?」

俺の問いかけにセレンは真剣な表情に変わった。

「ああ。NATO(北大西洋条約機構が本日正式に武力介入を決定した。場所は中東だ。覚悟しておけ」

「ああ。分かった。なら、作戦に備えるとするさ。じゃあ、また明日」

「ゆっくり休め。明日からは目の回る程忙しいからな」

セレンはそう言って基地の中に戻って行く。俺はその後ろ姿を見送った後、ベンチから立ち上がり基地の出口へと向かいリューベック城に戻るのだった。




悠斗sideout
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ