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真剣恋にチート転生者あらわる!?
第13話
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俺の超人の硬度は10。ダイヤモンドだからな」

「なんですかそれは!?聞いたことありませんよ!?」

「安心しろ。冗談だからな。まあ、ヌープ硬度15以上は確実だ」

悠斗兄様とマルさんは口論しながらも、殴りあいは止めていない。マルさんの攻撃は悠斗兄様にはまるで通じていないように見える。

(なぜ、あれだけの攻撃を受けているにも関わらず、悠斗兄様は怯まないんだ!?逆に、マルさんはどんどん追い詰められている?!どうなっているんだ!?)

「く!」

悠斗兄様の蹴りで吹き飛ばされるマルさん。地面に背中を強打するが、ふらふらしながらもマルさんは立ち上がった。

「どうやら、悠斗。貴方相手に片目で挑んだ事が、そもそも間違えの様でしたね」

「なら、どうするつもりだい?」

「Hasen Jagd(野ウサギめ、狩ってやる)!」

マルさんは眼帯に手を掛けて、眼帯を引き剥がした。

「おお!マルギッテ隊長が本気を出したぞ!」

「ヤベぇ!あの状態のマルギッテ隊長はリミッターが無くなったから、あの優男に勝てる希望が無いぞ!」

マルさんは再び構える。 次の瞬間、悠斗兄様の真っ正面に現れた。

「せい!」

「ほぉ〜」

マルさんは先程までとはうってかわって、まるで別人の良いなスピードで蹴りや拳を放つ。マルさんが蹴りや拳を放つ度に、地面が抉れて行く。悠斗兄様はマルさんの変化に一瞬驚きの表情を見せるが、次の瞬間には笑って回避していた。

(何故悠斗兄様は笑っているんだ?マルさんが両目になっている時の強さは、尋常じゃないのに!?)

マルさんの攻撃の嵐を悠斗兄様は、紙一重で避け続けている。だが、マルさんが次の瞬間ふらついた。

「く!?まさか、私の攻撃を避け続けるだけでは無く、最後の攻撃にカウンターを入れるなんて」

「そりゃ、そうだろ。俺にはマルギッテの動きが全部見えてるからな」

「まさか、私の攻撃を見切っているのですか!?」

「そうだ。悪いがマルギッテの攻撃は既に見切っている。俺にマルギッテの攻撃は当たらない」

悠斗兄様は化物か!本気になったマルさんの強さと言ったら本物だ。しかし、悠斗兄様は更にその上を行っているのだ。
審判である父様を見ると、悠斗兄様を真剣な眼差しでじっくりと観察していた。
悠斗兄様の力量を測ろうとしているが、まだ掴めないのだろう。眉間に皺が寄っている。

「さて、そろそろ終わりにするか」

そう言った瞬間悠斗兄様の雰囲気が変わった。
悠斗兄様から圧倒的な闘気が放たれる。
マルさんの表情はかなり険しくなった。

(凄い!これが悠斗兄様の本気の力!私でも分かる。これは勝てない!)

悠斗兄様が視界から消えた瞬間、マルさんが防御体勢を取る。

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