第13話
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だが、素晴らしい女性なのだぞ!料理、洗濯、掃除、戦闘、何を取っても文句の付け所の無い女性なのだぞ!」
「はあ!せい!」
「えい!」
「うわらばぁ!!」
トンファーと剣の峰がフランク中将の腹部に吸い込まれる様に直撃した。 フランク中将は身体をくの字にして、腹を手で押さえて膝を付いてプルプルと震えている。
「中将。流石に朝からそんな話をしないでください。・・・恥ずかしじゃないですか(ボソ)」
「お父様!いきなり、何を言ってるのですか!」
顔を真っ赤にしたクリスとキリッとした表情のマルギッテが、それぞれ得意な獲物を装備していた。
「く!更に出来るようになったな!二人共!私は嬉しいぞ!」
「フランク中将。大丈夫ですか?立てますか?」
「うむ。大丈夫だと言いたいが肩を貸してくれたまえ。少々油断していた様だ。久しぶりに良い一撃をもらってしまったよ」
ハッハハ。と笑うフランク中将。なんとか、俺に肩を借りながら立ち上がる。親バカなのは分かるがもう少し本人の意思を尊重する事を考えてほしいものだ。
結局マルギッテとの手合わせが出来ず、城の中に戻り朝食を取ることになるのだった。
悠斗sideout
クリスside
私は今、父様が普段仕事をしている基地に来ている。朝食を食べている時に、悠斗兄様とマルさんが朝の訓練の時に手合わせしようとして、出来なかったため父様の基地で手合わせをする事になったからだ。普段は私も基地には来れないのだが、今日は父様が一緒に来ても良いと言ってくれたので共に来ている。
今、マルさんと悠斗兄様ま基地の広い運動場で互いに向かい合った状態で待機している。マルさんは迷彩戦闘服姿に着替えており、普段の軍服姿ではない。手には愛用のトンファーを装備している。逆に悠斗兄様は青をベースにした戦闘服を着ている。無手の状態だ。戦闘服の二の腕のワッペンが付いている。右腕にはUN(国連軍)の文字が入っているが、左腕のワッペンにはメビウスと文字が入っていた。
(なぜ、悠斗兄様の戦闘服には、国連軍の証であるUNが入っているのだろう?)
父様に聞きたいが、あいにく父様は悠斗兄様とマルさんの二人の手合わせの審判を勤めなくてならないため、二人の間から少し離れた場所にいる。 二人の手合わせを見ようとする軍人達が集まって来ている。父様が手を上げた。
「双方準備は良いかね?」
「はい。何時でも行けます!中将!」
「問題ありませんよ。何時でもやれます」
「では、双方構え。始め!」
父様の掛け声と共にマルさんが地面を蹴って間合いを詰める。
トンファーを両手に装備したマルさんが右ストレートを放つが悠斗兄様は、軽々と避ける。
マルさんが連続で攻撃を
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