ライザーとの戦い
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嘘の情報を教えておく。多分、殺されないだろう。
「ゆっ、ユーリ様っ!!」
「ぷい」
知らないとそっぽを向くユーリ。どうやら、中途半端に止められて怒っているみたいだな。
「ユーリ様っ!!」
「…………私は…………知らない…………全部…………イッセーの…………ご主人様の心次第…………」
俺の腕を取って、撫でてと頭に乗せるユーリ。仕方無いので、撫でてやる。ちなみに白音は猫の姿になって、俺の頭の上に寝そべっている。
「あっ、貴方の目的はわっ、私ですのよね!!」
「ああ」
「なっ、なら質問ですの。貴方とあの人はどっちが強いのですか?」
「あっち。比べものにならないくらい」
「「うんうん」」
ユーリも白音も頷き、満場一致する。
「そっ、それなら私は貴方に従ってあげますから、お兄様と一体一で戦いなさい!! 私の殿方になるなら力をみせてくださいまし。もちろん、殺しては駄目ですのよ」
「まあ、良いか。どうせ無理矢理にでもその身体を痛めつけて調教するんだからな」
「ひぃっ!?」
取りあえずはレイヴェルの提案に乗ってしまう。流石にそろそろ運営側も黙っていないだろう。母さんは本当の意味での禁手(バランス・ブレイカー)なんだからな。
『ユーリ様。クイーンの白夜叉様を引かせてください』
「…………嫌…………」
即答するユーリ。
『魔王級の戦闘能力を想定した結界なんて張っていません。このままでは引き分けになりますが、それでよろしいですか?』
「…………こっちが…………有利…………」
『ですが、あの方は臨時で悪魔ですら無いですよね。この場合、別世界の魔王とは認められません。あちらでの魔王は厳密に言えば違いますので』
「…………どうする…………?」
ユーリが上目遣いにこちらを見て来る。
「まあ、受けていいよ。母さんには連絡しておく」
「…………わかった…………ひかせる…………」
『ありがとうございます』
という訳で、レイヴェルを横に置いて立ち上がる。
「じゃあ、ちょっくら倒して来るわ」
「…………行ってらっしゃい…………」
「はいはい、行ってきますと」
白音を置いてからダッシュして、瞬時に母さんの下へと行く。
「母さん」
「ん? 何用じゃ?」
「選手交代。結界が持たないらしい」
「では、私が張ってやっても良いぞ?」
「本音は魔王以上の力を出して欲しくないんだろ。それも多世界の存在を」
「ふむ」
「今は微妙な情勢だしね」
「そうじゃな、聖書の神と本当の魔王共は死んでおったか。まあ、息子が変わるというならよかろう。私は見学するとしようかの」
そう言って
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