8*フラグより食欲
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というと、好物だからだ。
週七本は消費している。
「……それはなんだ。味見させい。」
こいつ、これもとる気だな。
「だめ、自分が餓死する。ただの飴だから気にするな。」
「むぅ、貧弱だぞ、それくらいで餓死とは。」
「うるせ。」
それからの道中で、昼食として食べた干し肉が姫のイタズラでゲロ甘かった事以外は特に問題はなかった。
なんでも、飴をくれなかった罰だとさ。
……死ねっつー訳か?
********∞☆
うすしお事件から六時間ほどして、馬車が止まった。
なんでも、少し開けた小川の近くで夜営
するらしい。
ちなみに、降りた時知ったが馬車は四グループあり、それぞれ近衛隊&姫の馬車が一台と、第1と第2師団各四台、そして荷物の馬車が二台である。
そして、姫様の馬車は他より大きく、姫様専用簡易ベッドがあったりする。
他は全員寝袋に雑魚寝である。
さて、雲一つない空もだんだん暗くなり、綺麗な紫色に染まっている。大自然に囲まれて、なんとも清々しい。
まるでキャンプをしている気分だ。
あ、一番星みっけ。
この世界でもあるんだ。
なんて年甲斐もなく暢気な事考えてると、吸血兄妹がよってきて
「…今朝は、ごめんなさい。」
「私からも謝る、すまん。」
二人なかよく頭をさげた。
「…また謝ってんのかい。もういいっての。」
何たってさっきシルバちゃん式光速土下座をしてもらったんだ、許さないほど鬼畜ではない。
そして、彼等は自分の言葉を聞いてホッとした表情を浮かべた。
「しかし、そんなに自分の血は旨いのかね?
自分にはよくわからん。」
気になったことを聞いてみた。
「はい、あの、なんかこう、甘くて、コクがあって爽やかで喉越しスッキリで…
いままでで一番美味しかったです!
最高級特別栄養血液“紅の秘薬(妖精風味)”よりも断絶おいしいです!」
……そうか、紅の秘薬より旨いのか。
比較対象がさっぱりわからん。
「…やっぱり人間だと違うのかね。」
とりあえずスルー
しかし、自分の血に対する思わぬ高評価にただならぬ興味を示す者がいた。
「……そんなに美味しいのか?」
ゼノアである、吸血兄妹の兄の方。
「うん!すっごく美味しかったの!」
ゼノアの質問に全力の笑顔で答えるシルバちゃん。
………あれ?展開が読めてきたぞ。
「…………ナルミ、少しだけ、ホントに少しだけ吸わせて貰えないか?」
ほらきたーーー
「…少しだけだよ。」
…断れない自分が嫌いだ。
そして、すっと左腕を差し出すと、彼は迷わず首筋に噛り付いてきた。
なんつーか、おまえらなんなの。
そ
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