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なりたくないけどチートな勇者
7*近衛隊総決戦
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…そして植物みんな敵かよ。

どうしよう…


……

…………

…………………とりあえず逃げよ。

「ハイド」

モフンと消えた、つか見えなくなった。
ふっふっふ、現実でハイドサーチはできまい。
このまま後ろからパニを決めてやろうか。

「え…、消えた…どこだ、おい!雑草共!どこ行ったか探し出せ!」

ついに本性現したーー!

つか、植物が敵なら草のないとこあるけばいいよね。

かくして、自分はそそくさとその場所から逃げ、草のないとこ、つまりコロシアムに戻ってしまった。

まぁ、ここでハイドしてりゃばれんべ。
そろそろ姫様人形のせいで腕が疲れてきたし。

ぼーっとしてたらムー君とかが自分を捜し回ってここを何回も往復していて、見てておもしろかった。

そして20分くらいサボってると、こんどはリム副隊長とシルバちゃんがやってきた。

まぁまた気付かずにいくでしょう。


…………あれ?
なぜ二人してこっちゃ凝視してるん?

………そういえば蛇ってサーモグラフィーみたいに体温で獲物の居場所を探知するし、蝙蝠って超音波の反射でさがすんだよね。


ばれとるがな。

逃げよ

「逃がさないよ、それ!」

のうわっ!なにこれ!氷の檻!?

「シルバちゃん!」

「はいっ!全てを灰に!煉獄の剣よ!」

…彼女の右手には刃渡り2メートルはある巨大な炎の剣、それを振りかざして

「いっ、けぇぇぇぇ!」

ちょいまち!当たったら死ぬから!
うわっ!なんかないかなんかないかっ!

テンパってるともう彼女はすぐちかくに。
当たる!そうだ!

思い付いた自分は人形を守るように抱え

「服をバリアに変える能力!」

ゴウッ!

檻ごと薙ぎ払われ、一瞬熱気があったが至って無傷、健康体。
これぞ鳴海の法則!

とりあえずにげよ。

そう思い、近くにあったゴミを掴んで

「電光石火!」

叫ぶと靴がローラースケートのようになり、超高速で…

ドフッ!

「ぐぶっ!!」

リム副隊長の腹にぶつかった。
多分うずくまってる自分を倒したとおもったのだろう。

…すまん、副隊長。
君が近く来てたのきがつかんかったんだ。許せ。

…そんなことよか、自分の才能、減ってないよね?


**********≠☆

いゃあ、つかれた。
鬼ごっこは疲れるねぇ。四時間近く逃げ回ると特にねぇ。
しかし、そろそろ終わりだと思うんだが、まだかい?

さて、今自分は中庭の上空にいるのです。
お城の影になるとこでひっそりと浮いています。

浮かんでる理由は簡単、結界の上に立ってるからである。

烏森の
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