6*イヌミミとの戦い
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ヶ月よ10ヶ月。
ただでさえ少なかったのに…
ちなみにお年玉も没収で総額約五万円のディスアドバンテージです。
…はい、正宗みたいに錬成して直せば良かったですね。
バカですね、…ハァ。
とりあえず、正宗と床元に戻して引っ込みましょう。えい。
…いまさらだけど
ちゃっかり能力使いこなしてしまってる自分が嫌になるよ。
…ハァ。
?サイドゼノア?
はっきり言って、この試合はミミリィが優勢だった。
最初の一撃により、ナルミの眼には焦りが見え、次の一撃で流れが完全にミミリィに傾いた。
誰もがミミリィの勝利を確信した。
次の瞬間までは。
ミミリィの腹部を目掛けた三撃目、これはナルミの服を少し切っただけだったが、これを受け、ナルミの目の色が変わったのだ。
ナルミは後ろに下がり、ミミリィと距離を取った、そして
パァン!
バチバチッ!
ナルミが手を合わせ、即座に床に手を付けると、この音が鳴り響いた。
そして、この音が鳴った直後、彼の左手には“なにか”が握られていた。
彼の身長の二倍はあろうかという、見た事がない片刃の剣、いや、本当に剣なのかすらわからない。
その奇妙な武器と、“武器を取り出す”という非常識な謎の魔法。
これをうけて、驚かない者などいない。
現にミミリィ含め、ゼノア以外の全員が何が起こったか理解出来ずにいる。
ゼノア自身も、ナルミが服を取り出すところを目撃してたので そこまではいかないが、それでも驚いてはいる。
と、呆然としてるミミリィに向かってナルミが
「…交わせるか?」
ズババババ!
一言と共に攻撃を仕掛けた。
傍目は武器を一振りしただけに見える、が
「!!?」
ミミリィが攻撃を察知し、跳んで避ける。
すると、ミミリィの居たところはまるで何回も切り付けられたかのようにえぐれていた。
それを見たミミリィは青ざめながらこう言った。
「っつ、なんだ、今の攻撃は!?
なんなんだ、その武器は!?」
ミミリィの疑問ももっともだか、試合の途中で自らの手の内を教えてくれるはずもない。
代わりにナルミは
「降参しません?」
こう挑発した。
挑発としても余りに相手を馬鹿にする口調で。
「っ!バカにっ、するなぁ!!」
それを感じとって、そして先程の事から焦ったミミリィは冷静さを欠いて挑発にのせられた。
そして、あろうことか実戦では周りの補助を必要とする程の長い呪文を持つ、彼女最強の大技をだそうと詠唱を始めたのだ。
ゼノアはナルミがこの隙を逃さずに勝負を決めようとすると考えたが、
『…なぜ、動かない?』
そう、彼は全くその場か
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