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なりたくないけどチートな勇者
5*見栄を張るのもほどほどに
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にできないから。

そんな事を考えたのを最後に、自分の意識は一瞬で途切れた。
後から聞いた話しによると、自分はそのとき脳震盪で気絶したらしい。

そしてその報告と一緒にゼノアから聞いた話しをまとめると
・セタソウジロウとは約3000年前に世界を救った伝説の勇者で、勇者のオーラを有していたと言われる唯一の存在である。
・彼はバクフというものに仕えていたらしく、それはそういう国のことではないかと一般に思われてる。
・セタソウジロウも魔力をもっておらず、みたこともない武器と不思議な技を使いこなしていたらしい。
・彼は自分をこの世界にはない種族の“人間”という種族であると言ったらしい。
・そして、自分は気絶している間に近衛隊に編入されてしまったらしい。(拒否権ナシ)

以上の5点である。

かくして、自分こと長谷川鳴海は種族・人間の職業・侍兼近衛兵となった。

…めんどっ!



?サイドエリザ?

「ところでナルミ、おまえはどこの国の王族じゃ?
覇王の黄金のオーラがあるということは王族なのであろう?聞いた話では“ニホン”という東の端っこにある島国らしいが、詳しく教えてくれ。」

姫がこの言葉を発したとき、空気が死んだ。
正確にはナルミとエリザ姫の二人以外の表情が硬くなった。

そして少しざわめきはじめた。
全員が全員、ここにいるナルミという他国の王族らしき青年にはたらいた無礼が原因で強大な未知の力を持つ軍団が王都に攻めてくる様を想像して青ざめたのだ。
ましてや先程彼のやったようなことを軍団でやられたら、いくら王都でも2日を待たずに陥落する。

そして、周りの者達がそんな事を考えているのを感じ取ったのか、ナルミが弁解をはじめた。

「いやまてまてまて!!
みなさん違う!勘違い!自分はただの一般市民の超平凡なフツーの人間で、王族とかそんなたいそうなものでは…な……ぃ?」

始めたのだが、その一言がざわめきすらも消すことになった。

「馬鹿な」

ナルミの話を聞いて、エリザの口から無意識のうちに言葉がでてきた。
そして、彼の言葉の意味を理解した。

それからのエリザの行動は速かった。

「とぅ!」

「のぅわっ!」

まずは捕獲、そして逃げられないようにマウントポジションをとり…

「ナルミ!おまえは本当に人間なんだな!」

こう質問した。
いや、質問よりも確認に近い。

「はっはい!?
そっ、そうです、人間でぶっ!!」

それを彼が肯定ことの嬉しさで彼を揺さぶって、それにより彼が頭を打ったが全く気付いてないようだ。

そして、彼女は自分の思うままに動き出す。

「ならナルミ!私の近衛兵となれ!」

「…ハィ!?」

突然の事に戸惑う
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