5*見栄を張るのもほどほどに
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エリザ姫はテトテト判別器に近付き、壊れかけのテレビにやるようにびしびし玉を叩いてる。
そして自分はあることを思い出して、近くにいたゼノアに聞いた。
「…これ、魔力とかについて調べるの?」
「それだけでは無いが、今はそう設定している。」
ゼノアが答えて、確信を持った。
「あぁ、なら自分、魔力ないから反応するはずないよ。」
そう、自分に付けた神様的オマケ機能は魔力ではなく、もっと神懸かってるものらしいのだ。
「まて、魔力無しであんなことができるはずがないだろう!」
おわ、ゼノア顔ちかい。
そして外野、ガヤガヤうるせぇ。
「いやだって、実際反応しなかったし、ねぇ。」
「むぅ…。
なら今度は特性審査だ。」
そういいながら、いまだに判別器をいじめてる姫様を押しのけて、ゼノアが判別器をいじりはじめた。
「…よし、これで設定完了。」
そう言って20秒くらいしたところで
「うぁ、なんかでてきた。」
そう、でてきた。
右手からは金色の、左手からは銀色の光を放つ“何か”が。
それに1番反応したのがいつのまにか復活を遂げたゾーン爺さんである。
「まてまてまて、なんだこれは。」
しらんよ。
「覇王に、勇者のオーラだと…
オーラが二つあるというだけで信じられぬというのに…」
はぃ?
オーラ?って二つあっちゃいかんのか。
そしてちょいまて、勇者はわかる、お約束だからな。
だが覇王とはなんぞや?
あれか、魔王の上位種か。
世界を混沌の底に沈めようとか目論んで世界中の魔王を統べたりしてるのか。
やっべ、自分には世界を滅ぼすつもりも、勇者に殺られるつもりもないぞ。いやまて、勇者も自分だからその場合自分は自害するのか?
あぁーーー!
わけわかんね!!
…とりあえず、いろいろと質問はあるが、手を抜いてもらえませんか?
「…オーラとか勇者とか、覇王とかってなんなんすか?」
やっとこさ手を抜くことができ、手に残る不快感に顔をしかめながら聞いた。
「そんな事もしらんのか?」
お姫様に馬鹿にされた。
なんか屈辱。
「そもそもオーラって何よ、二つあっちゃいかんのか。」
少しムッときたので突っ掛かるような口ぶりになってしまった。
そこで、ゾーン爺さんが説明してくれた。
「…オーラはだいたい一人に一つ、その者が持つ適性の事じゃ。
騎士なら騎士の、王族なら王族の色のオーラがあり、それによりある程度の将来の方向性が決まってくる。
とはいっても、生まれたときからではなく、生後5?6年程で出始め、それまでの教育によってかわってくるがの。
そして、オーラが二つなんて今までどの文献にも載っていなかった
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