新入部員
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は心の中でそうつぶやく
「神器は特定の人間に宿る規格外の力。その中には私達悪魔や堕天使の存在を脅かす程の力を持った神器もあるの。・・・イッセー、手を上にかざしてちょうだい」
一誠が左腕を上にかざす。
どうやら、彼の神器を発現させるらしい。
「ドラゴン波!」
リアスが一番強いものを想像して口に出せと言ったもんだから、一誠は顔を真っ赤にしながらそう言った。士郎は笑いを堪えている
「な、なんじゃこりゃあああああああああ!!!」
「っ!?」
一誠の左手には真紅の篭手が装着されていた。士郎は先ほどの笑い顔から一変。一誠の神器を見て驚愕の表情を浮かべている
(おいおい、まさかこんな奴が今代の所持者とはな・・・)
「士郎?ちょっと士郎?」
「あ!・・・は、はい。なんでしょうか」
呆然としていた士郎に、リアスが肩を振って呼びかける
士郎の言葉にリアスは嘆息をする
「なんでしょうかじゃないでしょう?私の話を聞いていなかったの?」
「え、あ、ああ。す、すみません」
リアスはもう・・・と呟きながら、嘆息しながら士郎に言う
「自己紹介よ。皆したんだから最後はあなたの番よ」
リアスはそう言って、士郎の背中を押す
士郎は嘆息しながら、辺りを見回す
皆、士郎の言葉を待っていた
「ええと・・・神威 士郎だ。オカルト研究部には入ったばっかだから、わかんないことだらけなんでそこはよろしくです。兵藤とは新米同士、仲良くしてくれると嬉しい」
まぁ、士郎とこの場にいる全員の戦闘経験は天と地ほどの差があるのだが・・・
「ただいま〜」
家の扉を開ける。電気がついているのは、クロカのためだ
だが・・・
「あれ?」
いつもクロカがいるリビングのカーペットに、クロカの姿はなかった
士郎は首を傾げる
二階か?そんなことを思い、階段を登る
「クロカ〜?」
ドアを開けてそう呼びかけるが、反応はない
「どこいったんだ?散歩かな・・・?」
まだ外は暗くなく、散歩をしていてもあまりおかしくはない
疑問を覚えつつも、士郎は晩ご飯を作り始める
「・・・それにしても、兵藤の神器には驚いたな」
士郎は一誠が発現した真紅の篭手を思い出す
「『赤龍帝の篭手』。まさかあんな奴に宿ってたとはな・・・。今回は白の勝ちだな」
士郎はそんなことを言いながら、料理に味付けをするのだった
ちなみに、晩ご飯が出来た頃にはクロカは帰っていたという・・・
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