機動戦士ガンダムSEED
0155話
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でサイ達がトレーラーを運んでくるのを待っていたかのようなタイミングでストライク……ではなく、ブリッツから降りてくるキラ。
「僕が乗ってた機体はロックがかかっていてOSのコピーが出来ませんでしたから、アクセルさんが乗ってた機体のOSを直接弄らせて貰いました。ただ、本当に僕があの機体を乗る時に設定した数値そのままですよ?」
「ああ、構わない。これで……」
「ううっ」
ベンチに寝ていたマリューが苦しげに呻き、目を開ける。
「気が付きましたか?」
いつの間にか戻ってきたミリアリアが水の入っている容器をマリューへと差し出す。
「お水、飲みます?」
「ぐぅっ!」
身動きした事で、怪我をした場所が痛んだのだろう。再び呻く。
「まだ動くな。所詮は応急手当だ」
「……」
マリューの背を起こし、ミリアリアが持っていた容器を手渡す。
「ありがとう。……貴方は?」
「アクセル・アルマー、傭兵だ。このへリオポリスには休暇で来ていたが、ザフトの攻撃に巻き込まれた。で、結果としてあの機体に乗る事になった訳だ」
地面に膝を突いているブリッツへと視線を向ける。その隣ではストライクも同じような姿勢で待機している。
「っ!?」
マリューはストライクとブリッツを認識すると、懐に持っていた銃を取り出してこちらへと銃口を向けてくる。
「ちょっと待って下さい! 何でいきなり銃なんか! ……彼等なんですよ、気絶している貴方を降ろしたのは! それにアクセルさんが指示してくれたから僕達は混乱する事もなくこうしてここにいるんです。なのに!」
俺へと向けていた銃口を、言い募ったキラへと向ける。
「助けて貰った事には感謝します。でもあの機体は軍の重要機密なの。民間人がむやみに触れていい物ではないわ」
「……一応、あんたの言いたい事は分かるが、俺は傭兵だ。民間人って訳じゃないんだが?」
「では、こう言い換えましょう。連合軍の軍人以外が触れていい物ではないと」
そのマリューの高圧的な物言いに、トールが思わず口を開く。
「何だよ、さっきあれを操縦してたのはキラとアクセルさんじゃんか」
「……皆、そっちへ集まって」
銃口で俺の方を示すマリュー。さすがにそれに逆らう訳にもいかずサイ達3人は俺達の方へと向かってくる。
「一人ずつ名前を教えて貰える?」
「サイ・アーガイル」
「カズイ・バズカーク」
「トール・ケーニヒ」
「ミリアリア・ハウ」
「キラ・ヤマト」
「……貴方も念の為もう一度お願いできるかしら?」
銃口を向けながらマリューが口を開く。その様子に溜息を吐いてもう一度名乗る。
「アクセル・アルマー。さっきも言った通り傭兵だ」
「私はマリュー・ラミアス
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