第三幕その三
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れをムキになって否定する。彼にとっては必死である。
「それは」
「話には聞いているさ。彼女の為に軍を脱走した兵隊がいる」
ホセのことだがまさか目の前にいるのが彼だとは思ってもいなかった。
「お互い夢中だったらしいがもうそろそろだからね」
「だからそれはどういう意味だ」
「知らないのかい?カルメンの恋は半年だ」
彼は言うのだった。
「カルメンの恋は半年と続かないのさ。それが彼女なんだよ」
「あんたはその半年だけでいいのか」
「結構なことだ」
そうしたことは達観して遊ぶのがエスカミーリョの考えであった。少なくともホセとはそこが違う。
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