第三幕その一
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「それで帰れば?」
「またそんなことを言う。本当に」
「だから酷い女なのよ」
そこまで言うとホセに背を向けてその場を後にする。ホセはそのカルメンに追いすがってまだ何か言おうとしたがそれは止めた。そうして仕方ないといった様子でまた見回りに戻るのであった。
その頃焚火の周りに皆が集まっていた。ダンカイロとメルセデスがカード遊びに興じていた。
「何か今日は面白くないな」
「そうだな」
レメンダートはダンカイロのその言葉に頷いた。
「どうしたものか」
「じゃあ占いなんてどうかしら」
ここでフラキスータが提案してきた。
「占いか?」
「ええ、色々とね」
「じゃああたしもやらせて」
それを聞いてメルセデスも話に入って来た。四人であれこれと話すのだった。
「これから何が起こるのか」
「それをね」
「じゃあそれをするか」
「ああ」
レメンダートは特に反対することもなくダンカイロの言葉に頷くのだった。彼としても退屈しているので特に反対する理由はなかったのだ。
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