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世界樹
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周りの騎士を吹き飛ばし、リーファの援護をしながら急降下していく。しかし、それを阻むかのように騎士たちはゲツガ達の前に立ちふさがる。

「邪魔なんだよぉおおお!!!」

 ゲツガは騎士の持っていた剣で力ずくで斬り伏せる。大きな巨体は爆散するがその騎士の爆煙の中からリーファのほうに向けて、いきなり光の矢が現れた。リーファを庇い、ゲツガはそれに食らう。

「ゲツガ君!」

「気にするな!ここから逃げるぞ!!」

 ゲツガは矢を放ってくる騎士たちを吹き飛ばす。ようやく扉に近づくことが出来たとき体に数本の矢が刺さる。上を見上げると騎士のほとんどが弓を装備していて全て矢を構えていた。

「リーファ!」

 叫んだ瞬間と同時に矢が放たれて、ゲツガ達を襲う。ゲツガは剣で矢を弾くが手数が足りず押される。しかし、もうすぐで出口だ。ゲツガはリーファを持ち上げて扉から外へと飛び出した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 飛び出したゲツガとリーファは地面を転がる。

「ハッ、ハッ、ハッ!!」

「な、何とか脱出できたね……その、何度も助けてくれてありがと……」

「ああ、だけどあんな無茶はしないでくれ……」

「それを言うならゲツガ君の方が無茶だよ」

「それはよく言われたな……それよりもキリトの蘇生を頼む……」

「うん」

 リーファは手の中から紫色に近い黒の炎を地面においてウィンドウを操作する。そして、手の上に瓶のようなものを出す。炎に向けて、中身をこぼす。それに当たったリメインライトはユージーンとバルダが復活した時と同じ魔方陣のようなものが展開されてキリトの姿が実体化する。

「すまん、ゲツガ。急ぎすぎて死んじまった。それとありがとう、リーファ。でも、無茶はしないでくれ。もう、これ以上、迷惑はかけたくない……」

「迷惑なんて……あたし……」

 しかし、リーファが言葉を言う前にゲツガとキリトは再び扉の前に歩き出す。しかし、ゲツガの腕をリーファが掴んだ。

「げ、ゲツガ君!!キリト君!!ま、待って……たった二人じゃ無茶だよ」

 ゲツガは振り向いて苦笑しながら言った。

「そうかもしれないな……。だけど、行かなきゃならないんだ……」

「もう……やめて……いつもの二人に戻ってよ……。ゲツガ君……ゲツガ君なんでそんなに執着するの!?」

「行かなきゃならないんだよ、前にも言っただろ?この上にある真実を見たいって……」

「ゲツガ君……あたし、ゲツガ君がそんなんでいるのもう耐えられないよ!あたしゲツガ君のこと……」

 ゲツガは掴んでいるリーファの手に自分の手を添える。

「リーファ……ごめん……。あそこには行かないと行けないんだ。俺らは、あの上にいる、あの上にい
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