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世界樹
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って動きを止める。その隙にキリトは騎士の体を真っ二つに斬った。

 キリトとゲツガは斬られた騎士に目もくれずさらに上空を目指してさらに速度を速めようとする。しかし、斬られたあとに上を見上げるとほぼ全ての紋様から騎士たちになるものが泡みたいに吹き出してくる。

「クソッ!叩き潰すぞッ!ゲツガ!!」

「わかってる!」

 キリトとゲツガは百以上の大軍に向けて飛翔する。今は怯んでいる場合じゃない。この上にいるかもしれないアスナ、そして、この中のどこかにいるかもしれないユキを見つけ出すためにもこんな場所で止まっている場合じゃない。

「キリトッ!デカイのぶっ放すぞ!!」

 そう言って矢筒からではなくウィンドウから大きな矢を取り出した。これは、ルグルーで見つけたマナをこめると攻撃判定範囲が広がる矢だ。それをつがえる。そしてある程度マナをチャージしたら放った。矢は直線に飛んでいくが矢の先から魔法の膜のようなものが発生して騎士たちを吹き飛ばしていく。しかし、吹き飛んだ騎士以外の奴らが開いた穴をすぐにふさいだ。

「ゲツガッ!!ここからは俺が落としていく!お前は後ろから援護を頼む!」

 キリトはそう言って先に飛んでいってしまう。そして、ゲツガは仕方なくキリトを先に行かせて援護に呈した。ゲツガはキリトの後ろから攻撃しようとしたり少し離れたあたりにいる騎士を狙う。しかし、自分の所にも沸いて来るので完全にキリトの援護ができるわけではなかった。

「うおおおああああああ!!」

 上にいるキリトは自身を囲む騎士たちを鬼神の如く薙ぎ払い、叩き落して進んでいた。しかし騎士は減るごとにその倍以上ポップしてきてまるで数が減らない。と、その時に一本の光るものがステンドグラスのような紋様から跳ね返ってきたためそちらのほうを向くと、こちらとキリトの向けて弓に光る矢をつがえてこちらを狙っていた。

「キリトッ!後ろから矢が飛んでくるぞ!!」

 ゲツガは危険に気付きキリトに向かって叫ぶがキリトにはまったく届かない。そして、弓を構えた騎士たちはキリトとゲツガに向かって矢を一斉に放つ。ゲツガはそれを避けながらキリトの近くまで登ろうとするが矢と騎士に阻まれる。

「どけぇぇええええええ!!」

 ゲツガは弓を使って吹き飛ばそうとするがまったくもって歯が立たない。そして三人の騎士がゲツガに向けて剣を振り下ろしてくる。それを弓でガードしてから足を横薙ぎに払う。騎士たちは体が真っ二つになって爆散する。

 ゲツガは弓を捨てて、騎士たちに飛び込む。近づく騎士を殴り倒し、遠くにいる騎士は腕ごともぎ取った剣を投げて倒す。そして矢は別の騎士を盾として使い防ぐ。キリトに追いつこうと頑張るが一向に追いつけない。キリトを見るとキリトはイエロー域までHPが減っ
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