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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第16話 海鳴市にて………
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といってバンバン使われても困る。
(それにいつまで結界が持つか分からない以上、好き放題暴れられても駄目だ!!)
ミサイルをローリングして避けながら触れるところまで移動した零治。
「………」
その瞬間、零治を一斉に伸びた足が零治を襲うが、既にそこには零治はいなかった。
「………!?」
「………結局のところ、俺は御神流の技を初歩の初歩しか使えるようにならなかった。だけどこうやって魔力を使えば!!御神流・徹!!」
そう言ってムカデの背に乗り手を添え、力を注ぎ込む。
するとブクブクとその部分の装甲が膨らみ始め、零治が離れた瞬間、爆発した。
『零治、爆発したぞ!?』
「何か普通に使ったときと全然違うな………」
本来『御神流・徹』は衝撃を表面でなく裏側に通す撃ち方で威力を徹す打撃法。
高町家の面々の撃ち方だと本気になれば人を殺せるほどの威力があり、零治のブラックサレナの装甲をもっていかれそうになった事もあった。
しかし零治にはそんな威力はなく、精々気絶させるので精一杯なのだ。
それで零治が考えたのが………
「魔力も一緒に『徹して』みたがこんなになるとはな………」
ビクンビクン動くムカデの胴体と足を見て、零治が呟く。
それほど零治にとっても予想外だったのだ。
「はああああ、瞬雷一閃!!」
そんな胴体に向かって超高速でライが通り過ぎた。
「ガガ………」
不気味な機械音と共にムカデが大きくズレる。
「またつまらぬものを切ってしまった………」
ザンバーを斜め上に構え決めポーズまで決めるライ。
「ライ………」
「後はお願いね、優理」
「はぁ………行きます、エターナル………セイバー!!」
優理はライの行動にため息を吐きながらもレイピアに込めた魔力を一気に放出。
それはまさに超巨大な大剣。
その大剣はムカデの足を完全に飲み込んだ。
『………相変わらず容赦ねえな………』
「俺の技が全く目立たないな………まあいいや、取り敢えずこれで………」
『マスター!!』
ラグナルの声を聞いて周囲を見渡すとゆっくりと動く音が聞こえてくる。
「あれは序の口って事か………」
「へん、僕はまだまだ余裕だよ!!」
「私も大丈夫!!」
と余裕そうにそれぞれのデバイスを構えるライと優理。
AMFにも慣れてきたようで、自信満々だ。
『頼りになるな』
「だな………さて、もうひと暴れするぞアギト、ラグナル!!」
『おう!!』
『イエス、マスター!!』
そんな2人と共に零治もムカデ達に向かって駆け出した………
「星………」
「ええ、いますね………」
2人が上空でホテルの様子を見てい
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