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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第16話 海鳴市にて………
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先輩にそう言われ、星は黙ってしまう。
「………まあ星ちゃんを別に苛めたくて言っている訳じゃ無いんだから。取り敢えず彼氏さんは返すわね」
そう言って先輩は簡単に俺の腕を離した。
「私の用事はもう済んでるからね。だけどちゃんと考えなさいね。あなただけでなく、ライちゃんも夜美ちゃんもだけどね」
そう言って先輩は校舎の中へ入っていった………
「………レイ」
弱々しく声をかけてきた星は不安そうにビクビクした猫の様に上目使いで俺を見ていた。
前から星達は俺を縛り過ぎていると色んな人に言われていた。当然先輩にもだ。
俺自身それは苦では………無くはないが、満更でも無いので何とも思わなかったので特に気にしてなかったが、今日の先輩の言葉を聞いて、確かにこの先どうなるか分からない。
「星、心配するなとはハッキリ言って言えない。未来の俺はこの先どう思うかは分からないし、星達も俺の事をどう思うかは分からない」
「レイ、私達は………」
「だけどな、俺は今は星達が大好きだ。他の誰でもないお前達がだ。だから今はそんなに気にしなくていい」
「レイ………でも先輩の言う通り苦では無いのですか………?」
「ああ、ぶっちゃけ苦だよ。だけどそれを感じる以上にお前達が好きなんだ。だからまだ無理して変わらなくても良い。だけど一つだけ、もっと俺を信用と言うか信頼して欲しい。確かに先輩に迫られたが、お前逹を裏切ってまで俺は飢えていない。何せ3人もいるんだからな」
「レ、レイ!!………エッチです………」
そう言って顔を赤くして俯きながら呟く星。
ヤバイ、お持ち帰りしたい………
「………っと、取り敢えずこの話は終わりだな。さっき先輩と教えてもらったんだが、またバリアアーマーを使う奴等の居場所が判明した」
「またですか!?最近一向に増えてきてますね」
「躍起になっているんだろう。今年になって件数が増えてきた………今月になって三度目だ」
「組織が焦っている?」
「何故かはハッキリしないけどな。取り敢えず目先の事を解決しよう。アイツ等も流石に封鎖結界を張るようになったがそれでも張らずに暴走してる奴は多い」
「はい、今日は翠屋のバイトはキャンセルします。ライと夜美にも言っておきます」
「俺はスカさんに連絡する。星頼むな」
「はい」
そう言って星は駆け出した。
「さて、俺もスカさんに連絡をしないとな………」
そう呟きながら懐からスマホを取り出した………
「レイ、ここ?」
「ああ、準備はいいか?」
スカさんにも連絡を取り、完全バックアップしてもらっている状態で、先輩に聞かされたリゾート地跡にやって来た俺、アギト、優理、ライ。
星と夜美は空中で待機し、不測の事態に対応
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