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カルメン
第二幕その六
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 そうカルメンに語る。
「ずっと瞼を閉じながらその香りを嗅ぎながら闇の中で思い浮かべるのは御前のことだけだ。憎んだり呪ったりもしたけれどそれでどうして御前みたいな女に巡り合ったのかと思った。けれど気付いたんだ」
 カルメンをじっと見て。言葉を告げる。
「俺の望み、希望はたった一つしかないってことに。それは御前と会うことだった。だから俺は今ここに来たんだ」
 もうカルメンから目を話せない。言葉も自然と出る。
「カルメン、俺は御前のものだ。御前が好きなんだ」
「じゃあついて来て」
 そうホセに告げた。

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