第二話 〜道中〜
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める事の無い彼らなら・・・。
そうして視線を落とす。
そこには口を無防備にあけ、口の端から涎を光らせている豪帯様がいた。
そうだとも。
平和な世には彼のような存在が必要なのだ。
穢れを知らず、そして自らの手を汚したことの無い彼のような存在。
「・・・ふっ」
何を心配していたのだろうか。
馬鹿らしくなってしまって思わず笑いがこみ上げる。
そうだとも。
その為の私たち兵士なのだ。
豪帯様にできない事を私がやり、豪帯様の望むような結果をさしあげればいい。
豪帯様本人が未熟であればそれを全力で支え、それを補ってやればいい。
至極簡単なことだ。
「・・・見えたか」
景色の遥か向こうに見える目的地である関を眺めながら、ただひたすら安心して自分に背中を預けるこの少年に思いを馳せた。
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