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八条学園怪異譚
第二十二話 雪男の一家その九
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れにこだわるとメニューも限られますから」
「お野菜や果物だと虫がつきますし」
「手間隙かけて作ってコストもかかって」
「おまけに栄養も味も大して変わらない感じですから」
「言うな。そこまでか」
 日下部は二人の話を聞いてまずは感心した。
「とにかく客商売はコストも大事か」
「衛生もですけれど」
「やっぱり大事ですよ」
 経営を考えればというのだ。
「お店潰す訳にはいかないですから」
「本当に考えていかないと」
「ううむ、軍以上に難しいのだな」
 日下部は今度は唸った。
「店の経営は」
「本当に必死にやって何とかですから」
「命賭けないと」
「二人共いい店の娘だな。さて」 
 日下部は吊るされて鍾乳洞の天井めいた風景を形成しているソーセージの束を見た、そのうえで二人にこう言った。
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