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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
死への恐怖
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左隣にいたシゲさんが引き継ぐ。
「ここから先は後衛の十人の報告になりますな。彼らの報告によると、扉は五分以上開かなかったらしいです。鍵開けスキルや直接の打撃など、何をやっても無駄だったそうですじゃ。ようやく扉が開いた時───」
そこでシゲさんが沈黙し、口元が硬く引き結ばれた。その先は、更に左隣にいたテオドラが言う。
「………部屋の中には、何もなかったらしい。十人の姿も、ボスも消えてたそーだ。ついでに言っとくと転移結晶を使った形式もなし。結局、そいつらは帰ってこなかった………。念のため、基部フロアの黒鉄宮までモニュメントの名簿を確認しに行かせたんだが………」
その先は言わず、テオドラは首を左右に振った。
レンは鋭く目を細め、唸るように呟いた。
「………結晶無効化空間………………」
レンの言葉を、ヒースクリフは小さく首肯した。
「そうとしか考えられない。七十四層でもそうだったと言うことだから、おそらく今後全てのボス部屋が無効化空間と思っていいだろう」
「うそ………でしょ…………」
レンは嘆息した。
緊急脱出不可となれば、思わぬアクシデントで死亡する者が出る可能性が飛躍的に高まる。死者を出さない、それはこのデスゲームを攻略する上での大前提だ。だがボスを倒さなければくリアもありえない………。
「………ハッ!いよいよ本格的なデスゲームになってきたってわけ?」
「だからと言って、攻略を諦めるなどと言う選択肢は我々にはない」
ヴォルティス卿は目を閉じ、囁くような、しかしきっぱりとした声で言った。
「卿の勇戦を期待する。攻略開始は三時間後、予定人数は卿を入れて三十二人。七十五層コリニア市ゲートに午後一時集合だ。それでは───」
ヴォルティスはイスを鳴らして立ち上がる。
「解散」
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