第八話 復讐の結末
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電撃のようなライトエフェクトが弾け、HPバーに新たなアイコンが浮かび上がる。
「――忘れてた。お前も、いたっけ」
麻痺による効果で、俺は地面に崩れ落ちた。おそらく、背後から麻痺毒が塗られたダガーを投げつけられたのだろう。
俺の背後に立ったキリトは、一度長く息を吐いた。
「悪い……だけど、お前にこれ以上人を殺させるわけにはいかないんだ」
「それが、たとえレッドやオレンジであっても、か……?」
「ああ」
キリトの即答に、俺は苦笑を漏らした。
「――ふざけんなよ!」
そのとき、ただ立ち尽くしていたキースが叫び声を上げた。
俺は驚いて顔を上げた。それはキリトも、ようやく立ち上がることができたカズラも同じだった。
「違うだろが、ジル! テメェは俺を殺すんだろ! いいや、殺さないとダメなんだろうが!」
叫ぶキースを、俺はただ呆然として見ているだけだった。
「殺せ、ジル! そしてテメェも仲間殺しの殺人者になれよぉ!」
キースの叫び声が、森中に鋭く響き渡り、俺を追いたてるように反響していった。
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