SAO編−白百合の刃−
SAO35-攻略組の集まり
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
した。ありがとうございます」
「きゅるっ」
「こちらこそ、ありがとうね」
お互いにお礼を言うと。シリカちゃんは報酬のお金をアイテムウインドウに入れた。ぶっちゃけ、本当はお金なんかどうでもいいんだよね。普通に稼げる方法は知っているし、そもそも儲けるためにやっているわけじゃないんだから。
さて、この後どうしようか。みんなには申し訳ないけど、今日は攻略する気分じゃないのよねぇ……一昔のアスナだったら怒られるわね。
「……シリカちゃん」
「あ、はい。なんでしょうか」
せっかくシリカちゃんと仲良くなったところだしなぁ……今日はゲームのことは考えずに日常的なワイワイと騒いで楽しむことにしようかな。うん、そうしよう。一カ月にそういう日もあっても罰は当たらないさ。
「この後、何にも空いていない?」
「特にはないです」
「そっか……なら、ついて来てくれる?」
「ど、どこにですか?」
あたしは玄関前の扉を開け、振り返ってシリカちゃんに場所を教えた。
「第四十六層『リンダース』」
そこにあたし達の頼もしい仲間がいるからね。
●
「言っておくけどな、お前みたいな毒女と違って、イチの料理は天使のように最高なんだぞ。わかったか!」
「貴方の言っていることがわかんないわ」
「だとてめぇ!」
「エックス、料理スキルが高ければみんな同じだよ……」
またも誰もが同じことを言うであろう台詞に対して怒るエックスを宥めるイチ。謙遜しないで私と同じようなこと言えばいいのに、その方が身のためになるはずよ。なによ、料理が天使のように最高って、なんなの? 理解できる? グルメリポーターでもそんなこと言わないわよ。
今更だけど『リズベット武具店』で自分のカタナとキリカのカタナが仕上がるまで待てば良かった。
「ついたぞ、清ましブス野郎」
後悔している間に『怒涛の快進撃』のギルドハウスに到着した。そこは赤いレンガの屋根、木造建築に白木を混ぜ合わせた二階建てつきの建物。屋根に立つ旗にはオレンジ色と黒を基調とした、剣士が突撃するようなものが描かれている。他の住宅よりかは少し派手ではあるが、それだけでこれと言ったものはないギルドハウス。目印となるものは、尖塔付きの教会が隣であることだった。
感想。特になし。
「どうだ、まいったか!」
「意味が解らない」
「なんだと!!」
「エックス、落ち着いて……」
エックスはまたイチに宥めると、気を取り直して先頭に立ち、勢いよく玄関のドアを開いて中に入って行った。私とイチは追うようにギルドハウスの中に入った。
「てめぇら、帰ったぞ!!」
エックスがまるで山族の親玉が帰ってきたような偉そうな声で発する。そんなこと気にするのは1秒かかる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ