第12話
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ン、セレン・ヘイズ?何処かで聞いたことあるような名前だな?どこでだ?)
記憶を掘り起こして、どこで聞いたことがあるか考えていると、セレンをマルギッテ准尉が羽交い締めをして押さえていた。
「離せ!マルギッテ!悠斗に1発入れなければならないんだ!」
「止しなさい!此処は空港です!せめて、民間人がいない所でしてください!」
「(ふむ。そろそろヤバイな)冗談だよ、セレン。そう、睨むな。美人が台無しだぞ」
「う・・・つ!何時も、悠斗は唐突に何を言っているんだ!(く、美人だと!嬉しい事を言ってくれるな。恥ずかしいじゃないか。こいつは何時も真顔で言うからな)」
「そうです!何故、セレンだけが美人呼ばわりされるのですか!不公平です!」
まさかのマルギッテ准尉が抗議してくる。セレンとマルギッテ准尉がにらみ会う。互いの視線がぶつかり、火花を散らしているように見える。
俺はマルギッテ准尉に近付き頭を撫でる。
「マルギッテ准尉に最後に会ってから暫くたつが、マルギッテ准尉は見違える程綺麗になったからな」
「え!・・・・え!そ、そうですか(ゆ、悠斗に撫でてもらえるなんて!クリスお嬢様の特権だと思っていたのに。それに、悠斗の手はゴツゴツしていますが、暖かい手ですね)」
「マルギッテ。覚えていろよ!後悔させてやるからな!」
「ふん!出来るものならかかって来なさい」
マルギッテが俺の手から頭を外して、セレンと睨み会う。本気で互いに構えをとっている。
周囲の人達が此方に注目する。だが、二人はぶつかる事はなかった。
「二人とも。いい加減にしろよ?それとも、俺に潰されるか?」
「「く、う、動けないだと!?」」
俺も流石にこれ以上騒ぎになられても困るので、殺気を二人にぶつける。 二人は殺気の力で動けなくなった。
俺は殺気を出すのを止めて二人を解放する。
「悠斗。昔に比べて更に強くなったのですね。基地に着いたら、手合わせをお願いします」
「やるな。悠斗。前線を退いたとは言え、まさか私が気おくれするとはな」
「手合わせはしてやるさ。それよりも、早く空港から移動しよう。流石に何時までもロビーには居たくないしな」
「そうですね。行きましょう。付いてきてください」
マルギッテとセレンの後ろを付いて行き、空港から出ると正面入口にリムジンが横ずけされていた。リムジンの後部座席に乗り込む。すると中には上級将校の制服を着た男性がいた。全員が車に乗り込む。車は発進した。
「久しぶりだね悠斗君。また、君と共に戦える日が来るとわな。嬉しいよ」
「お久しぶりですね。フランク・フリードリヒ中将閣下。お元気そうで何よりです。また、中将達と共に戦える事は光栄ですよ」
「フフフ。相変わらず謙
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