第12話
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斗が考えられる訳がなかった。
親バカで権力がある人物はやることのスケールがでかすぎるのだ。
俺は命令書を懐にしまう。すると、CAさんが朝食を持ってきてくれた。
「お待たせしました。朝食と新聞になります」
「ありがとう」
新聞と朝食を持ってきてくれたCAさんにニッコリと微笑む。CAさんは顔を紅くして奥に下がっていった。
目の前朝食は、クロワッサンが2つにスクランブルエッグと焼きハム。コーンポタージュだ。
俺はクロワッサンを食べながら、渡された新聞に眼を通す。今回の新聞は イギリスの新聞だ。
皇室の事や中東の民主化を求めるデモの弾圧に非難する内容が書かれている。
(うん。パンは美味いな。しかし、デモの弾圧に非難する声明をEUが出したか。軍の介入準備をしているから、中東に介入するのは間違いないな。 そうすると、NATO軍か多国籍軍で介入するだろうな。ISAF(国連治安支援部隊)はアフガニスタンに展開してる最中だしな。本当なら国連軍(UN)で介入してくれるとらくなんだがな)
まあ、この世界には国連軍が組織された事は1度も無いからまず、国連軍の設立はありえない話だな。BETA位危険な存在があれば組織されるだろうが。
(まあ、仮にBETAが来たら速攻で全滅させるよ。あんな危険な存在はいらないからな)
いちいち、人類の存亡を掛けた戦いはしたくはないな。そんなくだらない事を考えながら朝食を済ます。 CAさんに朝食の容器と新聞を片付けてもらい、コーヒーをもらう。
ドリップコーヒーを飲みながら、先程見た夢の事を考える。
(あれは、この世界の俺の過去か。神様が捏造した過去を夢として見せてくれるのはありがたいな。だが、事前に二人の名前が分かったのは助かるな)
赤い髪で眼帯を着けた女性はマルギッテ・エーベルバッハと言う女性だ。武器はトンファーを持っていた事から、それがメインなのだろう。
男の将校はフランク・フリードリヒと言う男性だ。おそらく、俺がいた部隊の司令官なのだろう。
(おそらく、あれは中東かそこらだろうな。人身売買をするシンジゲートを潰した時の話だろうな)
そんなことを考えていると、シートベルトのランプが光る。どうやらもうすぐ着陸するのだろう。 俺は思考を止めてシートベルトをする。
機長が機内挨拶を始める。
「おはようございます。機長のスティービーと申します。投機はまもなくベルリン・テーゲル国際空港に到着します。到着地の天候は晴れ。穏やかな風が吹いています。ベルリン観光を楽しむには最適な天気となっております」
機長の挨拶が終わり、飛行機が着陸体勢に入った。着陸時のGが俺を襲うが、MSに比べれば全く問題にならないので特に何も感じなかった。
飛行機から降りて、空港の中に入り入国管理
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