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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第19話:頭ばっかりでも、体ばっかりでも、ダメよね!って言うCMがあった事を思い出す。
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ら避けるよ…ただ黙って殴られる奴なんて希だ。そう言う趣味の奴ぐらいだと思うよ。だから相手の事を考えて、避けられなくしてやるんだ!」

「避けられなく……一体どうやって?」
「それは僕に聞かないでよ。それぞれ考える事が重要だ! …まぁ例えば、魔法(ラリホー)で眠らせてから攻撃するのも、手段の一つだね」

「でも私、魔法使えないわよ! どうすれば良いのよ!」
「だから例えだって! アリーナはアリーナなりの方法を見つけるんだよ!」
本当馬鹿だ…何でも俺に聞くなよな。

「いいかい、アリーナなりの方法を見つける為に、さっき程言った『一歩引いて、戦闘以外の事にも気持ちを向ける』って事なんだ」
「でも、一歩敵から引いたら、攻撃がとどかなくなるじゃないの!」

「だから違うって! 本当に引かなくても良いんだよ…気持ちを一歩引く事が感じなの!」
「おいリュカ…姫様には、もっと具体的に言わんと伝わらんぞ」
俺の後ろでブライが欠伸をしながら忠告する。

「はぁ…つまりね、さっきまでの戦いでアリーナは、僕のフェイントに引っかかり攻撃をハズしまくってたんだよ。僕が右に動く様に見せかけると、それに騙され右へ攻撃を繰り出す。勿論それはウソだから、アリーナの攻撃は当たりはしない!」

「何よ、私の事を騙してたのね!? 狡い…卑怯じゃないのよ!」
「………どうしよう、イライラしてきたよ。あぁハツキは素直な良い子だった…色々教えてて楽しかったなぁ…」

「うっ…わ、悪かったわね…誰よそれ!?」
「僕の元愛人……って、彼女の事はいいんだよ! 兎も角、相手の動きを読み気配を感じながら戦う事が重要なの! “目”にだけ頼ってたんじゃ、何れは何も出来無くなっちゃうよ」

「気配を感じるって何? どうやんの?」
何でも直ぐ人に聞く…ちょっとは自分で考えて欲しいなぁ。
やっぱりお姫様として甘やかされてきたんだなぁ…俺の娘は皆しっかりしてて感じなかったけど、お姫様ってこうなんだなぁ。

「はぁ…簡単に言うと五感をフル稼働させる事だよ」
「ごはん?」
イラッ…結構真面目に教えているのに、ふざけられると苛つく。

「え、ギャグ? ワザとだよね、今の!?」
絶対ワザとだと思ったから、ちょっと怒りながら指摘した。
すると俺の後ろでブライが、顔を押さえ落ち込む気配が…マヂなの?

「ほ、本当に五感が分からないの?」
「分からないわよ! 誰も教えてくれなかったもん! 私に解る言葉で喋ってよ…」
俺は振り返りブライを睨む…アイツ、アリーナの教育係って言ってた。
使えないジジイだ!“ペッ”と唾を吐き、奴を見下し向き直る。

「はぁ…あのね『五感』ってのは、『視覚』『聴覚』『味覚』『嗅覚』『触覚』の事。目で見る『視覚』・耳で聞く『聴覚』・舌
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